自動車整備士の別名・呼び方|メカニック・エンジニアとの違いと正式名称

自動車整備士の別名や呼び方と正式名称の違いを紹介する記事のアイキャッチ。整備工場の作業場

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『整備士』『メカニック』『サービスエンジニア』。求人を見ていると、同じ仕事なのに呼び方がバラバラで戸惑いますよね。

結論から言うと、自動車整備士の別名はたくさんありますが、国家資格としての名前は法令で決まった正式名称だけです。メカニックなどは、職場や求人で使われる呼び名なんです。

この記事を読めば、よく聞く呼び方の意味と、書類で使う正式名称の違いがすっきり分かります。

目次

自動車整備士の別名は?よく聞く呼び方まとめ

先に結論

自動車整備士の別名として公的な資料に載っているのは「自動車修理工」「自動車整備工」「メカニック(自動車修理)」などです。どれも同じ仕事を指していますが、資格名として使えるのは「自動車整備士」の正式名称だけです。

自動車整備士の別名を調べると、たくさんの言い方が出てきます。実は、国の資料にも「別名」がちゃんと載っているんです。

厚生労働省の職業情報サイト(job tag)では、自動車整備士の職業別名として次の言葉が紹介されていました。確認できたのは2021年時点の内容で、いわば国の資料に載った自動車整備士別名の一覧です。

job tagの職業別名どんなイメージか
自動車修理工壊れた所を直す仕事に注目した呼び方
自動車エンジン整備工エンジンの整備を中心にする人
自動車タイヤ整備工タイヤまわりの整備を中心にする人
自動車電装品整備工電気の部品(電装品)を中心にする人
メカニック(自動車修理)現場や求人でよく使われるカタカナの呼び方

つまり、自動車整備士をこうも呼びます、という言い換えは、国の資料の中にもいくつもあるわけです。

職業分類での名前は「自動車整備・修理工」

「お仕事は何を?」
「車の整備です。メカニックとも言いますね」

こんな会話なら、どちらの言い方でも問題なく通じます。

『じゃあ、国はどの名前で数えているの?』と気になりますよね。厚生労働省の職業分類では、細分類「自動車整備・修理工」にまとめられています。

この分類には、自動車整備士のほかに「車検係」「トラック修理工」「バス修理工」「二輪自動車整備工」「メカニック(自動車修理)」なども含まれます。

一方、タイヤ修理工と自動車塗装工は、別の分類に入っています。整備と近い仕事でも、国の分類では分けて数えているんです。

統計や業界団体の資料での呼び方

賃金の統計を見る時は、名前がまた少し変わります。厚生労働省の賃金構造基本統計調査では、職種名が「自動車整備・修理従事者」です。

この名前には、資格を持っていない人も含まれます。年収の数字を見る時は、この違いを頭に入れておくと読み違えません。

業界団体の日本自動車整備振興会連合会(JASPA)の調査では、「整備要員」と「整備士」を分けて数えています。整備の仕事をする人全体が整備要員で、そのうち資格を持つ人が整備士という使い分けです。

補足

年収や人数の数字は、どの呼び方の集計かで中身が変わります。数字の見方は自動車整備士の年収・給料で紹介しています。

呼び方は3つに分けると迷わない

ここが大事

自動車整備士の呼び方は、「資格の正式名称」「職場での呼び名」「求人での表記」の3つに分けて考えると、どこで何を使えばいいかが分かります。

自動車整備士の呼び方で混乱するのは、場面の違う言葉が一緒に並んでいるからなんです。3つに分けると、それぞれの役割がはっきりします。

分け方主な言葉使う場面決めているのは
資格の正式名称二級ガソリン自動車整備士 など履歴書、資格欄、公的な書類自動車整備士技能検定規則
職場での呼び名メカニック、整備士、整備さん社内の会話、名刺、肩書きそれぞれの会社
求人での表記自動車整備士、メカニック、整備スタッフ求人票、募集要項募集する会社
自動車整備士の呼び方を資格の正式名称・職場での呼び名・求人での表記の3つに分けた早見図

資格の正式名称は1つに決まっている

資格の名前だけは、法令で決まっています。会社が勝手に変えることはできません。

履歴書や公的な書類には、この正式名称を使いましょう。書き方は自動車整備士の資格の履歴書への書き方で記入例つきで紹介しています。

職場での呼び名は会社ごとに違う

職場での呼び名は、会社の文化で決まります。整備工場では「整備士」、販売店では「メカニック」や「サービス」と呼ぶ、といった違いもよく聞きますよね。

「今日の車検、メカニックさんに回しておいて」
「了解です、2台目のリフト空いてます」

こんなふうに、職場ではメカニックと整備士がほぼ同じ意味で使われています。

場面ごとに、この言い方なら伝わる

『結局、自分のことを何て言えばいいの?』と迷う方もいますよね。よくある場面ごとに、伝わりやすい言い方を並べてみました。

場面伝わりやすい言い方ひと言添えるなら
履歴書・職務経歴書二級ガソリン自動車整備士(正式名称)担当した作業名(車検、点検など)
面接での自己紹介自動車整備士として働いています扱ってきた車の種類
名刺や社内の肩書き会社が決めた呼び名(メカニックなど)持っている資格の級
家族や友達への説明車の点検や修理をする整備士車検も担当している、など
求人をさがす時自動車整備士、メカニックの両方二級、三級など級の言葉

求人をさがす時だけは、言い換えを広めに使うのがコツです。「自動車整備士」だけでなく「メカニック」でも探すと、見落としが減りますよ。

求人での表記は検索されやすさも意識されている

求人票の職種名は、応募する人に見つけてもらうための言葉でもあります。そのため、「自動車整備士(メカニック)」のように、2つの呼び方を並べている求人もあるんです。

求人で呼び方に迷った時に見る所
  • 必要な資格が「何級・どの種類」と書かれているか
  • 仕事内容に、車検や点検、分解整備などの作業名があるか
  • 扱う車の種類(乗用車、大型車、二輪など)
  • 資格がなくても応募できるか、入ってから取る道があるか

職種名の分類そのものは自動車整備士の職種・業種は何?でくわしく紹介しています。

自動車整備士の資格の正式名称

先に結論

自動車整備士の資格は、級と種類ごとに正式名称があります。今の制度では全部で14種類です。令和9年1月1日からは9種類に見直されます。

『自動車整備士2級の正式名称って、何て書くの?』という疑問は、とても多いです。今の制度の名前を、級ごとに見ていきましょう。

今の制度の正式名称一覧

自動車整備士技能検定規則では、次の14種類が決められています。

級正式名称
1級一級大型自動車整備士、一級小型自動車整備士、一級二輪自動車整備士
2級二級ガソリン自動車整備士、二級ジーゼル自動車整備士、二級自動車シャシ整備士、二級二輪自動車整備士
3級三級自動車シャシ整備士、三級自動車ガソリン・エンジン整備士、三級自動車ジーゼル・エンジン整備士、三級二輪自動車整備士
特殊自動車タイヤ整備士、自動車電気装置整備士、自動車車体整備士

よく「2級整備士」と呼ばれるのは、この表の2級の4種類のどれかです。いちばん多く話題になるのは、二級ガソリン自動車整備士と二級ジーゼル自動車整備士ですね。

「ディーゼル」ではなく「ジーゼル」

正式名称で見落としやすいのが、「ジーゼル」の表記です。普段は「ディーゼル」と言いますが、法令の名前は「ジーゼル」なんです。

正式名称を書く場面では、合格証書の表記どおり「ジーゼル」にしておきましょう。

令和9年1月1日からの新しい名前

令和9年1月1日からは、資格の種類が見直されます。新しい種類は次の9つです。

新しい正式名称今の資格からのみなし(主なもの)
一級自動車整備士(総合)一級大型、一級小型
一級自動車整備士(二輪)一級二輪
二級自動車整備士(総合)二級ガソリン、二級ジーゼル
二級自動車整備士(二輪)二級二輪、二級自動車シャシ(条文上の対応)
三級自動車整備士(総合)三級の4種類
三級自動車整備士(二輪)新しく設けられる種類
自動車タイヤ整備士自動車タイヤ整備士
自動車電気・電子制御装置整備士自動車電気装置整備士
自動車車体・電子制御装置整備士自動車車体整備士

今の資格を持っている人は、新しい資格に合格したものとみなされます。取り直す必要はないので安心してくださいね。

見落としやすい所

二級自動車シャシ整備士が「二級(二輪)」に、三級二輪自動車整備士が「三級(総合)」にみなされるのは、条文の表のとおりです。直感と違うので、書類で使う時は合格証書の名前を優先しましょう。

見直しの中身は自動車整備士の資格制度の改正でまとめています。

メカニック・エンジニア・整備工はどう違う?

先に結論

メカニックと自動車整備士は、現場ではほぼ同じ意味です。違いは「資格名かどうか」で、メカニックやエンジニアは資格の名前ではありません。

自動車整備士のメカニックという呼び方は、とても身近ですよね。でも『メカニックと整備士って何が違うの?』と聞かれると、意外と答えにくいものです。

メカニックは「仕事の呼び名」

メカニックは、job tagでも「メカニック(自動車修理)」として別名に挙がっている言葉です。整備の仕事をする人を指す、仕事の呼び名なんです。

メカニックと名乗るのに、資格の決まりはありません。そのため、資格を取る前の人がメカニックと呼ばれることもあります。

エンジニアは会社ごとの呼び方

自動車整備士のエンジニアという呼び方は、job tagの別名や職業分類の例には出てきません。会社によっては、整備の担当を「サービスエンジニア」などと呼んでいることがある、という程度に考えておきましょう。

エンジニアという言葉は、車の設計や開発をする人にも使われます。求人で見かけたら、仕事内容の欄で「整備」なのか「開発」なのかを確かめてみてください。

整備工・修理工は昔からの呼び方

自動車整備工や自動車修理工は、職業分類にも出てくる、昔からある呼び方です。今は求人で見かけることは減りましたが、統計や資料ではまだ使われています。

資格の名前として使える言葉
  • 二級ガソリン自動車整備士などの正式名称
  • 書類や資格欄に書ける
  • 法令で決まっていて会社が変えられない
資格の名前ではない言葉
  • メカニック、エンジニア、整備スタッフ
  • 職場や求人での呼び名
  • 会社ごとに意味の幅が違う

「整備士」と名乗っていいのはどんな人?

『資格がまだないのに、整備士って言っていいのかな』と気になる方もいますよね。働き始めたばかりの方なら、なおさらだと思います。

結論から言うと、資格の名前として「自動車整備士」を名乗れるのは、技能検定に合格した人です。一方で、整備の仕事そのものは、資格を取る前から始める人もたくさんいます。

厚生労働省の職業情報でも、入ってから実務経験を積んで資格を取る場合がある、と紹介されています。ですから、資格を取る前は「整備の仕事をしています」「3級に向けて勉強中です」と言えば十分伝わります。

補足

資格がない段階でできる仕事や、注意したい所は資格がなくても働ける?でくわしく紹介しています。

役割の名前と資格の名前も別物

職場では、資格とは別に「役割」の名前もよく聞きます。混ざりやすいので、表で分けておきますね。

よく聞く名前何の名前かどんな人か
整備主任者事業場ごとに置く役割一級や二級の整備士などから選ばれ、特定整備と記録簿を管理する
自動車検査員指定工場で選ばれる役割整備主任者の経験を積み、地方運輸局長の教習を修了した人など
整備要員業界団体の調査での区分整備の仕事をする人全体(資格の有無を問わない)

検査員についてくわしく知りたい方は、自動車検査員とはを見てみてください。

自動車整備士の呼び方でよくある相談

先に結論

呼び方の相談は「どれが正しいか」より「どこで使うか」で答えが決まります。会話ならメカニックでも整備士でもよく、書類なら正式名称です。

実際によく寄せられる相談を、内容をまとめた形で紹介します。

相談1:カーメカニックとカーエンジニア、どっちが正しい?

自動車整備士を英語風に言うなら、カーメカニックとカーエンジニアのどちらが正しいのか、という相談です。閲覧数がとても多い質問で、気になる人が多いことが分かります。

日本の公的な資料で別名に挙がっているのは「メカニック(自動車修理)」のほうです。エンジニアは開発の仕事にも使われる言葉なので、整備の仕事を伝えるならメカニックのほうが誤解が少ないでしょう。

英語での表し方は、自動車整備士は英語で何という?でくわしく紹介しています。

相談2:国家1級と、メーカーの社内資格は何が違う?

国家資格の1級整備士と、自動車メーカーが独自に設けている社内資格の両方を持っている人は、どのくらいすごいのか、という相談です。

自動車整備士は、国土交通大臣が行う技能検定に合格して得る国家資格です。一方、メーカーの社内資格は、それぞれの会社が自社の車について決めている仕組みです。

名前が似ていても、決めている所がまったく違います。社内資格の中身や扱いは会社ごとに違うので、気になる方は応募先に聞いてみるのが確実です。

相談3:合格証書は「資格」になるの?

手元にある合格証書が整備士の資格そのものなのか、免許証のような物が別にあるのか、という相談もあります。

国の技能検定に合格すると、国土交通大臣から合格証書が交付されます。この合格証書が、自動車整備士の資格を持っている証明なんです。

運転免許のような「免許証」が別にあるわけではありません。くわしくは自動車整備士の免許証(合格証書)とはで紹介しています。

相談への答えをまとめると

相談答えの軸次に確かめること
メカニックとエンジニアどっち?整備の仕事ならメカニックが近い仕事内容が整備か開発か
国家資格と社内資格の違い決めている所が国か会社か社内資格の扱いを応募先に聞く
合格証書は資格になる?合格証書が資格の証明証書の資格名と年月

どの相談も、まずは「誰が決めた名前か」を考えると答えが見えてきます。国が決めた名前なのか、会社が決めた名前なのか、という見方ですね。

呼び方より、仕事の中身で職場を選ぶ

先に結論

同じ「メカニック募集」でも、扱う車や任される作業は職場ごとにかなり違います。呼び方ではなく、仕事の中身と資格の扱いで比べるのがおすすめです。

呼び方のちがいが分かると、求人票の見え方も変わりますよね。実は、職種名よりも、その下の仕事内容の欄のほうが大事なんです。

求人を見比べる時の順番
  1. 職種名ではなく、仕事内容の作業名を読む
  2. 必要な資格の級と種類を確かめる
  3. 資格がない場合に、入ってから取る道があるか見る
  4. 扱う車の種類と、車検をどこまで社内でするかを見る

資格手当や講習の支援は、会社によって違います。気になる所は、募集要項や求人票で確かめてみてください。

今の職場で経験を積むのも、学校で資格を目指すのも、どちらも立派な道です。そのうえで、資格を活かせる職場や、働きながら資格を取れる職場を探してみたい方は、整備士の求人を比べてみると選択肢が広がりますよ。

整備工場でボンネットを開けた乗用車のエンジンルームを点検する作業手袋の手元

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資格を活かせる職場を探すなら、整備士の求人も比べてみる

資格手当や資格取得の支援、扱う車の種類、休みの取り方は、職場によって大きく違います。地域や条件から整備士の求人を探して、今の自分に合う働き方を比べてみてください。

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求人の条件・待遇は各求人票と応募先の案内でご確認ください。

よくある質問

自動車整備士の別名には何がありますか?

厚生労働省の職業情報サイトでは、自動車修理工、自動車エンジン整備工、自動車タイヤ整備工、自動車電装品整備工、メカニック(自動車修理)が別名として紹介されていました。職場や求人では「整備士」「メカニック」「整備スタッフ」などもよく使われます。

自動車整備士2級の正式名称は何ですか?

今の制度では、二級ガソリン自動車整備士、二級ジーゼル自動車整備士、二級自動車シャシ整備士、二級二輪自動車整備士の4種類があります。令和9年1月1日からは、二級自動車整備士(総合)と二級自動車整備士(二輪)に見直されます。

メカニックと自動車整備士は同じ意味ですか?

現場ではほぼ同じ意味で使われています。ただ、メカニックは仕事の呼び名で、自動車整備士は国家資格の名前です。資格を名乗るなら、自動車整備士の正式名称を使いましょう。

自動車整備士の呼び方で、求人をさがす時のコツはありますか?

「自動車整備士」と「メカニック」の両方で探すと、見落としが減ります。職種名よりも、仕事内容の作業名と、必要な資格の級・種類を見比べるのがおすすめです。

自動車整備士の別の言い方を書類で使ってもいいですか?

履歴書や公的な書類では、合格証書に書かれた正式名称を使うのが基本です。メカニックなどの呼び方は、職歴の仕事内容を説明する時に添える程度にしておくと誤解がありません。

まとめ

この記事の要点
  • 自動車整備士の別名は多いが、資格名は法令で決まった正式名称だけ
  • 呼び方は「資格の正式名称・職場での呼び名・求人での表記」の3つに分けると迷わない
  • 今の資格は14種類で、令和9年1月1日から9種類に見直される
  • 法令の表記は「ディーゼル」ではなく「ジーゼル」
  • メカニックやエンジニアは資格名ではなく、仕事や会社の呼び名
  • 求人は呼び方より、仕事内容と必要な資格で比べる
自動車整備士ガイド

自動車整備士ガイド 編集部

自動車整備士の資格の種類・受験資格・試験の日程と勉強法から、専門学校や働きながら資格を取る道、仕事内容・年収・求人の選び方までを、整備士を目指す人と働く人が自分で判断できるように整理している情報サイトです。 公式サイト

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