自動車整備士の服装|つなぎ・安全靴・夏の暑さ対策

自動車整備士の服装を、つなぎ・安全靴・夏の暑さ対策の観点で紹介する記事のアイキャッチ。つなぎ姿の整備士の後ろ姿

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整備士の仕事を始めることになったけど、何を着ればいいんだろう。つなぎや安全靴は自分で用意するのか、夏は暑くないのか、気になることは多いですよね。

結論から言うと、自動車整備士の服装は「安全」「動きやすさ」「季節の対策」の3つの目的で考えると選びやすいです。仕事中はつなぎか上下の作業着に安全靴、というのが基本の組み合わせなんです。

この記事では、3つの目的ごとに服装の選び方と、夏の暑さをやわらげる工夫を紹介します。

目次

自動車整備士の服装は3つの目的で考える

先に結論

整備士の服装は、ケガを防ぐための「安全」、しゃがむ・寝転ぶ作業のための「動きやすさ」、暑さ寒さに合わせる「季節の対策」の3つで選びます。どれか一つだけでなく、3つのバランスが大事です。

整備の作業場は、外の空気が入りやすく、油や汚れも付きやすい場所です。だからこそ、服装は「見た目」より「仕事に合っているか」で選ぶのがポイントなんです。

服装を3つの目的に分けて、確かめたいことをチェック表にしました。

目的主な服装・道具確かめたいこと
安全のため安全靴、手袋、長袖のつなぎつま先が守られるか、すそや袖が引っかからないか
動きやすさのためつなぎ、上下の作業着しゃがむ・腕を上げる・寝転ぶ時につっぱらないか
季節の対策空調服、薄手の作業着、防寒の作業着暑さ寒さをやわらげつつ、安全を損なわないか
整備士の服装を、安全・動きやすさ・季節の対策の3つの目的で分けた図解

制服のつなぎや作業着が支給されるかは、職場によって違います。入社前に「作業着は支給ですか」と聞いておくと、準備に迷わずにすみますよ。

整備士の毎日の仕事の流れは自動車整備士の一日の流れで紹介しています。

自動車整備士がつなぎを着る理由

上下一体だから、引っかかりにくく汚れにくい

つなぎは上着とズボンが一体になっているので、しゃがんだり車の下にもぐったりしても、すき間ができにくい服です。整備の動きに合った作業着なんです。

『なんで整備士ってつなぎばかりなの?普通の作業服じゃだめ?』と思ったことはありませんか。自動車整備士のつなぎには、よく言われる理由がいくつかあります。

  • 腰まわりにすき間ができず、背中やお腹が出にくい
  • 上着のすそが垂れないので、機械や部品に引っかかりにくい
  • 車の下にもぐる時も、服がめくれにくい
  • ベルトのバックルがないので、車体に触れても傷を付けにくい
  • 油や汚れから、下に着ている服を守りやすい

最後の2つは、お客さんの車を預かる仕事ならではの理由ですよね。車体に寄りかかって作業することも多いので、金具が少ない服が向いているんです。

つなぎと上下の作業着、どちらがいい?

最近は、上下が分かれた作業着を使う職場もあります。どちらにも良いところがあるので、比べてみました。

比べる点つなぎ上下の作業着
すき間・引っかかりできにくい上着のすそに気をつける
車の下にもぐる作業めくれにくい背中が出ないよう注意
暑さの調整脱ぎ着しにくい上着だけ脱いで調整しやすい
トイレや着替え手間がかかるしやすい
サイズ選び上下まとめて選ぶ上下を別々に選べる

どちらを着るかは、職場の決まりに合わせるのが基本です。自由に選べる職場なら、作業の内容と季節で使い分ける人もいますよ。

自動車整備士の安全靴の選び方

足を守る靴は、仕事の道具の一つ

整備の作業場では、重い部品や工具を足の上に落とすことがあります。つま先を守る安全靴は、ケガを防ぐための大事な道具です。

自動車整備士の安全靴は、職場で指定がある場合と、自分で選ぶ場合があります。おすすめの選び方として、次の点を確かめてみてください。

安全靴を選ぶ時のチェック
  • つま先を守る芯が入っているか
  • 油や水で濡れた床でも滑りにくい底か
  • 一日中履いても足が痛くならないサイズか
  • しゃがむ・ひざをつく動きでも足首が動かしやすいか
  • 職場で決められた種類や色があるか

試し履きをする時は、仕事で履く厚さの靴下を履いていくのがおすすめです。実際にしゃがんだり、つま先立ちをしたりして、当たる所がないかを確かめておきましょう。

靴の形向いている場面
短靴(くるぶしまで)脱ぎ履きが多い・軽さを重視したい
ハイカット足首まで守りたい・部品の多い場所で作業する
甲までおおう形重い物を扱う作業が多い

靴底がすり減ったり、中の芯が見えてきたりしたら、買い替えのサインです。滑りやすくなった靴は、それだけでケガのもとになってしまいます。

安全靴を選ぶ時に確かめたい、つま先の保護・滑りにくさ・サイズなどのポイントをまとめた図解

手袋と、作業中に身につけない物

足元と同じくらい大事なのが、手を守る手袋です。油を扱う作業、細かい部品をつまむ作業など、作業によって合う手袋は変わります。

  • 油を扱う作業では、油がしみにくい手袋を使う
  • 細かい作業では、指先の感覚が分かる薄手の物を使う
  • 熱い部品の近くでは、素手で触れないようにする

反対に、作業中は身につけないほうがよい物もあります。指輪や腕時計、首から下げるひもなどは、機械に引っかかったり、車体を傷つけたりするもとになります。仕事の前に外しておく習慣をつけておきましょう。

夏の暑さ対策:空調服や素材の工夫

安全を保ったまま、暑さをやわらげる

夏の作業場はとても暑くなります。ただ、暑いからと袖をまくったり薄着になりすぎたりすると、腕を守れなくなります。安全を保てる範囲で、服の工夫をするのがポイントです。

『夏につなぎを着て作業って、正直きつくない?』という声、本当によく聞きますよね。暑さをやわらげる工夫を、服装と職場の両方から挙げてみました。

工夫中身気をつけたいこと
空調服(ファン付きの作業服)服の中に風を送って、熱をこもりにくくする回転する部品の近くでは、服のふくらみが引っかからないようにする
薄手・通気性のよい素材の作業着汗が乾きやすく、こもりにくい熱いエンジンや排気管に触れる作業では、肌を出しすぎない
半袖のつなぎ・ベスト型腕まわりが涼しい職場で認められているか、腕を守る手袋やアームカバーを使えるか
汗をよく吸うインナー肌がべたつきにくい着替えを用意しておく
こまめな休憩と飲み物職場のルールで休みやすくする一人で我慢しない

自動車整備士の空調服は、ベスト型と長袖型があります。長袖で作業する職場なら、長袖の空調服を選べば腕を守りながら涼しさも保てますよ。

ファンの付いた服は使い方に注意

ファン付きの服は服がふくらむので、エンジンのベルトなど回転する部品の近くでは引っかからないよう気をつけましょう。職場で使ってよいかも、先に確かめておくと安心です。

暑い日は、作業の合間に休憩を取りやすい雰囲気かどうかも大切です。整備の仕事が「きつい」と言われる理由と、長く続ける工夫は自動車整備士がきついと言われる理由で紹介しています。

冬の作業場での服装

冬は、外の空気が入る作業場がとても冷えます。防寒の作業着を重ねたり、つなぎの下に暖かいインナーを着たりして調整しましょう。

厚着をしすぎると、動きにくくなったり、袖が引っかかりやすくなったりします。暖かさと動きやすさのバランスを見て、重ね方を工夫してみてください。

通勤・面接・学校見学の服装

仕事中以外の服装は、場面に合わせて

作業着には職場で着替え、通勤は職場の決まりに合わせるのが基本です。面接や学校の見学では、清潔感のある服装を選んでおけば安心です。

仕事中の服装だけでなく、職場に行く時や面接の時の服装も気になりますよね。場面ごとの考え方をまとめました。

場面服装の考え方
通勤職場で着替えるなら私服でよいことが多い。職場の決まりを確かめる
就職・転職の面接指定がなければ、清潔感のある落ち着いた服装に
学校のオープンキャンパス私服でよいことが多い。実習を見るなら動きやすい服と靴で
職場見学作業場に入るなら、汚れてもよい服と滑りにくい靴で

髪型や髪の色の決まりは、職場によって違います。お客さんと話す機会が多い職場では、身だしなみの決まりがある場合もあるので、面接の時に聞いてみるとよいですよ。

女性の整備士が服装で確かめたいこと

国土交通省は平成29年12月に、女性が働きやすい整備の職場づくりのためのガイドラインを作っています。令和7年6月の改訂版の職場づくりのガイドラインでも、女性用の作業機械などの設備や機器を充実させる取組が例に挙がっています。

服装でいえば、体に合うサイズの作業着や安全靴があるか、更衣室が分かれているかが確かめたい点です。職場見学の時に、遠慮なく聞いてみてください。くわしくは女性の自動車整備士で紹介しています。

自動車整備士の服装についてよくある相談

この章について

質問サイトでよく見かける相談を、内容を要約して紹介します。

相談1「夏場にツナギを着て作業するのはつらくない?」

夏の暑い時期にツナギで作業するのは大変ではないのか、という相談です。

暑さはたしかにこたえますが、空調服や通気性のよい作業着を使ったり、休憩をこまめに取ったりする工夫で乗り切っている人もいます。どんな工夫が認められているかは、職場によって違います。

相談2「長袖のツナギから、空調服や半袖に変えてもいい?」

長袖のツナギで働いているけれど、暑いのでベスト型の空調服か半袖の作業着にしたい、という相談です。

腕を出すと、熱い部品や油から腕を守りにくくなります。変える前に職場の決まりを確かめ、腕を守る方法も一緒に考えておきましょう。

相談3「新しく就職するけど、通勤はどんな服装?」

春から整備士として就職するけれど、通勤の服装が分からない、という相談です。

職場で作業着に着替えるなら、通勤は私服でよいとする職場もあります。入社前の案内で分からなければ、職場に聞いておくと安心ですよ。

相談4「整備士として転職する時、面接はスーツ?」

今も整備士として働いていて、別の職場に移るための面接の服装に迷っている、という相談です。

応募先から指定がなければ、清潔感のある落ち着いた服装を選んでおけば大丈夫です。面接のあとに作業場を見せてもらえることもあるので、靴は歩きやすく汚れが目立たない物にしておくと安心ですよ。

「作業着のままでもいいですか?」と迷う時は、応募先に一言聞いてみるのが確実です。聞くこと自体は失礼にはなりません。

作業着や暑さ対策の設備は、職場ごとにかなり違います。働く環境を見直したい人は、整備士の求人を比べてみると、作業着の支給や設備の整った職場も見つかりやすくなります。

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よくある質問

自動車整備士の作業着は支給されますか?

つなぎや作業着を支給する職場もありますが、職場によって違います。安全靴や手袋は自分で用意するところもあるので、入社前に確かめておきましょう。

自動車整備士がつなぎを着る理由は何ですか?

上下一体ですき間ができにくく、機械に引っかかりにくいからです。金具が少ないので車体を傷つけにくく、車の下にもぐる作業でもめくれにくいという良さもあります。

自動車整備士の安全靴はどう選べばいいですか?

つま先を守る芯があること、油や水で滑りにくい底であること、一日履いても痛くならないサイズであることを確かめましょう。職場で決められた種類がある場合はそれに合わせます。

自動車整備士は髪を染めてもいいですか?

髪型や髪の色の決まりは職場によって違います。お客さんと話す機会が多い職場では身だしなみの決まりがある場合もあるので、面接や入社前の案内で確かめておきましょう。

空調服を着て作業してもいいですか?

使ってよいかは職場の決まりによります。使う場合は、服がふくらんで回転する部品に引っかからないよう気をつけましょう。

まとめ

この記事の要点
  • 整備士の服装は「安全」「動きやすさ」「季節の対策」の3つで考える
  • つなぎはすき間ができにくく、引っかかりにくい作業着
  • 安全靴は、つま先の保護と滑りにくさ、足に合うかで選ぶ
  • 夏の暑さ対策は、安全を保てる範囲で服と休憩を工夫する
  • 通勤や面接の服装は、職場の決まりと清潔感を目安に
自動車整備士ガイド

自動車整備士ガイド 編集部

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