自動車整備士の職種・業種は何?履歴書や求人での分類

自動車整備士の職種・業種を紹介する記事のアイキャッチ。応募書類と作業手袋が置かれた机

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アンケートや応募フォームの職種欄を見て、『自動車整備士がない、どれを選べばいいの?』と手が止まったことはありませんか。業種の欄も並んでいると、なおさら迷いますよね。

結論から言うと、自動車整備士の職種は「整備・修理の仕事(技能職)」、業種は勤め先の事業で決まり、整備工場なら「自動車整備業」です。厚生労働省の職業分類では「自動車整備・修理工」に入ります。

この記事では、職種・業種・職業分類の3つの言葉の違いを表にして、求人検索や書類での書き方をお伝えしますね。

目次

自動車整備士の職種・業種は何?まず3つの言葉を分ける

先に結論

「職種」は本人がしている仕事の種類、「業種」は勤め先の会社がしている事業の種類、「職業分類」は国が仕事を整理するための分け方です。自動車整備士は、職種なら整備・修理の仕事、業種は勤め先しだいと考えると迷いません。

職種と業種は、似ているようで指しているものが違います。同じ整備士でも、勤め先が整備工場かディーラーかで、業種の欄に書く中身が変わることもあるんです。

言葉何を表すか自動車整備士の場合
職種本人がしている仕事の種類自動車の点検・整備・修理の仕事
業種勤め先の会社の事業の種類整備工場なら自動車整備業。勤め先で変わる
職業分類国が仕事を整理するための分け方厚生労働省編職業分類の「自動車整備・修理工」
職種・業種・職業分類の3つの言葉の違いと、自動車整備士がどこに入るかを示した図解

「職種」と「業種」の見分け方

迷った時は、「自分が何をしているか」なら職種、「会社が何をしているか」なら業種、と考えるのがコツです。

例えば、ディーラーで整備をしている人なら、職種は整備の仕事です。業種は、その会社の事業内容を見て選びます。

職業分類で見る自動車整備士の位置づけ

ここでの結論

厚生労働省編職業分類(令和4年の改定)では、自動車整備士は「製造・修理・塗装・製図等の職業」の中の「機械整備・修理工」、さらにその中の「自動車整備・修理工」に入ります。

『職種分類で言うと何になるの?』という時の正式な答えがこちらです。分類は大きい順に、次のように並んでいます。

階層番号名前
大分類12製造・修理・塗装・製図等の職業
中分類075機械整備・修理工
細分類075-03自動車整備・修理工

定義では、自動車(二輪自動車を含む)のエンジンやブレーキ、電装品などを点検し、傷んだ部品を交換・修理する仕事とされています。仕事の中身は自動車整備士の仕事内容で詳しく紹介しています。

同じ分類に入る仕事、入らない仕事

この分類には、自動車整備士のほかにも、いろいろな呼び名の仕事が例として入っています。

「自動車整備・修理工」に入る仕事の例
  • 自動車整備士、自動車整備工、自動車修理工
  • 自動車エンジン整備工、自動車電装品整備工
  • 車検係(バス会社、民間車検場、整備工場)
  • トラック修理工、バス修理工、二輪自動車整備工
  • メカニック(自動車修理)

job tag の2021年時点の説明では、職業の別名として「自動車修理工」「自動車エンジン整備工」「自動車タイヤ整備工」「自動車電装品整備工」「メカニック(自動車修理)」が挙げられていました。求人ではこうした呼び名が使われることもあるので、覚えておくと探しやすくなります。

一方で、タイヤ修理工と自動車塗装工は、別の分類に入るとされています。タイヤの修理や車の塗装を専門にしている人は、職種の欄で別の項目を選ぶことになるかもしれませんね。

整備士の呼び名の違いは自動車整備士の別名・呼び方でまとめています。

統計では「自動車整備・修理従事者」と呼ばれる

厚生労働省の賃金構造基本統計調査では、職種名が「自動車整備・修理従事者」となっています。この数字は資格の有無を問わずにまとめられている点も、知っておくと便利です。

職業分類を知っていると役立つ場面

『分類の番号なんて、知っていても使わないのでは?』と思うかもしれません。実は、次のような場面で意外と役に立つんです。

職業分類が役立つ場面
  • 公的な統計で、整備士の働き方や賃金を調べる時
  • 求人の職種のくくりから整備の仕事を探す時
  • 書類の職種欄で、どの項目が近いかを判断する時
  • 自分の仕事を、別の業界の人に説明する時

例えば、整備士の労働時間や賃金を公的な統計で調べる時は、「自動車整備・修理従事者」という名前で探すと見つかります。呼び名が分かっているだけで、調べものがぐっと楽になりますよ。

自動車整備士は何業?業種の考え方

ここでの結論

整備工場で働いているなら、業種は「自動車整備業」です。総務省の日本標準産業分類(令和5年7月告示)では、「サービス業(他に分類されないもの)」の中に「自動車整備業」が置かれています。

『整備士って何業なの?製造業?』と聞かれることもありますよね。実は、整備工場は製造業ではなく、サービス業の仲間に入っているんです。

階層番号名前
大分類Rサービス業(他に分類されないもの)
中分類89自動車整備業
小分類891自動車整備業
細分類8911・8919自動車一般整備業、その他の自動車整備業

厚生労働省の職業情報サイト(job tag)の2021年時点の説明でも、自動車整備士の属する産業はサービス業(他に分類されないもの)とされていました。

勤め先によって業種は変わる

例えば、こんな会話になることがあります。

「お仕事は何をされていますか?」
「整備士です。勤め先はディーラーなので、業種の欄は会社の事業に合わせて書いています」

ここが迷いやすいところです。業種は会社の事業で決まるので、同じ整備士でも、勤め先がディーラーやガソリンスタンド、カー用品店、運送会社なら、整備業とは別の業種になることがあります。

よくある失敗

「整備士だから業種は自動車整備業」と決めつけて書いてしまうことです。業種の欄は、勤め先の会社が主に何をしているかで選びます。分からない時は、会社の案内や求人票の業種欄を見てみましょう。

つまり、職種の欄は自分の仕事で、業種の欄は会社の事業で選ぶ、という使い分けです。この2つを分けて考えるだけで、書類の迷いはほとんどなくなります。

求人検索や書類での書き方

ここでの結論

求人を探す時は「整備」「修理」「メカニック」などの言葉で職種を絞り、書類の職種欄は、選択肢の中から整備・修理や技能職に近いものを選びます。資格は合格証書に書かれた正式名称で書くのが基本です。

ハローワークの職業分類と求人検索

ハローワークの職業紹介の統計(職業安定業務統計)でも、職業別の数字はこうした職業分類でまとめられています。統計の表では、自動車整備は「機械整備・修理従事者」の中に入っています。

求人を探す時は、職種の大きなくくりで「整備・修理」を選び、そこから自動車の整備に絞っていくと見つけやすくなります。求人の見比べ方は自動車整備士の求人の探し方で紹介しています。

求人サイトや窓口で探す時の手順
  1. 職種で「整備・修理」「メカニック」に近い項目を選ぶ
  2. 「自動車整備」「整備士」などの言葉で絞り込む
  3. 業種で、整備工場・ディーラーなど働きたい場所を選ぶ
  4. 資格の条件と、資格取得の支援があるかを確かめる

履歴書・アンケートでの書き方

応募フォームの職種欄に自動車整備士がない時に、どの項目を選ぶかを順に示した図解

選択肢に「自動車整備士」がない時は、近い項目を選びます。例えば次のように考えると迷いません。

選択肢の例選ぶ目安
技能工・整備・修理もっとも近い。あれば迷わずこれ
技術職・エンジニア技能職の選択肢がない時
サービス職接客が中心の店舗勤務の時
その他近い項目がない時。自由記入欄があれば「自動車整備士」と書く

資格欄には、合格証書に書かれた資格名を省略せずに書くのが基本です。例えば「二級ガソリン自動車整備士」のように、「ガソリン」まで入れます。

法令上は「ディーゼル」ではなく「ジーゼル」と書くので、二級ジーゼル自動車整備士の人は表記に気をつけましょう。書き方の例は自動車整備士の資格の履歴書への書き方で紹介しています。

補足

令和9年1月1日から、資格の名前は「二級自動車整備士(総合)」などに再編されます。今の資格を持っている人は新しい資格に合格したものとみなされますが、書類には合格証書に書かれた名前を書くのが分かりやすいです。

職務経歴書では「職種」と「仕事の中身」を分けて書く

転職の時に書く職務経歴書では、職種を一言で書いたうえで、何をしてきたかを具体的に書くと伝わりやすくなります。『整備士とだけ書けば分かるでしょ』と思いがちですが、整備士の仕事は職場で中身がかなり違うんです。

例えば、こんな書き方があります。

  • 職種:自動車整備(点検・整備・修理)
  • 主な仕事:乗用車の定期点検と車検整備、故障の原因調べと部品交換
  • 担当した車:軽自動車から普通乗用車まで、ガソリン車とハイブリッド車
  • 役割:整備主任者として記録簿の取りまとめ(任されていた場合)

業種の欄には、勤めていた会社の事業を書きます。整備工場なら「自動車整備業」、ディーラーなら会社案内に書かれている事業内容に合わせると、読み手が迷いません。

補足

数字で書ける実績(担当した台数など)は、会社の記録で確かめられるものだけにしておきましょう。あいまいな数字を書くと、面接で聞かれた時に困ってしまいます。

よくある相談:職種・業種について聞かれること

ここでの結論

知恵袋では「職種の選択欄に自動車整備士がない」「2級を活かせる職種は整備士以外にある?」「整備士は残業が多い職種?」といった相談をよく見かけます。

相談1:職種選択欄に自動車整備士がない。どれを選べばいい?

答え:まずは「技能工」「整備・修理」のような項目を探してみてください。それがなければ「技術職」を選び、自由記入欄があれば「自動車整備士」と書き添えると伝わります。

国の職業分類でも、自動車整備士は「製造・修理・塗装・製図等の職業」に入っています。『製造業じゃないのに?』と思うかもしれませんが、これは職種の分類なので、業種の分類とは別物なんです。

相談2:2級を活かせる職種は、整備士のほかにある?

答え:整備の知識は、検査員や整備主任者のように工場の中で役割を広げる道のほか、整備以外の仕事にも生かせます。

職業分類で同じ「自動車整備・修理工」に入る車検係や、バス・トラックの会社の整備の仕事も、整備士の経験が生きる場所です。『整備士以外』を考える時も、まずは近い仕事から見てみると探しやすくなります。くわしくは自動車整備士の資格を活かせる仕事で紹介しています。

相談3:自動車整備士は残業が多い職種?

答え:職場や時期によって大きく違います。残業の量は職種より勤め先で変わるので、求人票の時間外労働の欄と面接で確かめるのが近道です。一日の働き方は自動車整備士の一日の流れでまとめています。

職種や業種の見方が分かると、求人の探し方もぐっと楽になります。今の職場で経験を積み続ける道もありますが、業種の違う職場で整備の仕事を探してみたい方は、整備士の求人を比べてみると選択肢が広がりますよ。

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よくある質問

自動車整備士の職種は何になりますか?

本人の仕事の種類としては、自動車の点検・整備・修理の仕事です。厚生労働省編職業分類では「自動車整備・修理工」に入ります。

自動車整備士は何業ですか?

整備工場で働いているなら、日本標準産業分類の「自動車整備業」です。ディーラーやガソリンスタンドなどに勤めている場合は、その会社の事業で業種が決まります。

自動車整備士は製造業ですか?

整備工場の業種は、日本標準産業分類ではサービス業(他に分類されないもの)の中の自動車整備業です。製造業には入っていません。

職業分類でハローワークの求人を探すには?

整備・修理の職種のくくりから、自動車の整備に絞って探すと見つけやすくなります。分からない時は窓口で「自動車整備の求人を探したい」と相談してみてください。

まとめ

この記事の要点
  • 職種は本人の仕事、業種は勤め先の事業、職業分類は国の仕事の分け方
  • 職業分類では「機械整備・修理工」の中の「自動車整備・修理工」
  • 整備工場の業種は、サービス業の中の「自動車整備業」
  • 勤め先がディーラーなどなら、業種はその会社の事業で決まる
  • 資格欄は合格証書どおりの正式名称で書く

自動車整備士の全体像は自動車整備士とは?でまとめています。

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