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『整備士って、朝から晩まで何をしているんだろう?』と気になりますよね。これから働く人も、家族が整備士という人も、毎日の様子は意外と見えにくいものです。
結論から言うと、自動車整備士の一日の流れは「朝の準備」「午前の作業」「午後の作業」「片付けと記録」の4つの時間帯に分けると分かりやすくなります。
この記事では、時間帯ごとの仕事と、休み・労働時間・忙しい時期の考え方をお伝えしますね。
自動車整備士の一日はこう流れる
整備士の一日は、朝にその日の予定と車を確かめ、午前と午後に点検・整備・車検の作業を進め、最後に片付けと記録で締めくくる流れです。お客さまの車を預かる仕事なので、引き渡しの時間から逆算して動くのが特徴です。
整備士の一日は、工場に入ってくる車の予定でほぼ決まります。予約の点検や車検に加えて、急な故障の持ち込みが入ることもあるんです。
まずは4つの時間帯を表にしてみました。時刻は職場によって違うので、ここでは時間帯の順番だけを示しています。
| 時間帯 | 主な仕事 | 気をつけること |
|---|---|---|
| 朝の準備 | 朝礼、その日の予約の確認、作業の割り振り、工具とリフトの確認 | 担当する車と引き渡しの時間をつかむ |
| 午前の作業 | 点検、車検の整備、オイルやタイヤの交換 | 傷みが見つかったら早めに伝える |
| 午後の作業 | 午前の続き、お客さまの了解をもらった整備、修理 | 引き渡しの時間に間に合わせる |
| 片付けと記録 | 点検の記録、工具の片付け、清掃、翌日の準備 | 記録を残してから帰る |

一日の中で何をするか、仕事そのものの中身は自動車整備士の仕事内容で4つに分けて紹介しています。
時間帯ごとに、もう少しくわしく
どの時間帯にも「段取り」と「確かめ」が入っています。作業の手を動かす時間だけでなく、予定を合わせる時間や記録を書く時間も、整備士の大事な仕事です。
朝の準備
朝は、その日に入る車の予定を確かめるところから始まります。誰がどの車を担当するか、どの順番で作業するかを決めておくんです。
工具やリフトの点検、作業場の片付けもこの時間に済ませます。『朝から作業じゃないの?』と思うかもしれませんが、段取りの良し悪しで一日の進み方が変わるんですよ。
- その日の予約と引き渡しの時間を確かめる
- 担当する車と作業の順番を決める
- 工具やリフトに異常がないか確かめる
- 部品が届いているかを確かめる
午前の作業
午前は、点検や車検の作業を進める時間です。点検で傷んだ所が見つかったら、受付の担当やお客さまに早めに伝えます。
例えばこんなやりとりがよくあります。
「ブレーキパッドが少なくなっています。交換してもいいか確認してもらえますか」
「分かりました、お客さまに連絡してみますね」
お客さまの了解が取れるまで、その作業は進められません。だから早めに見つけて伝えるほど、午後の作業がスムーズになるんです。
午後の作業
午後は、午前の点検で決まった整備や、修理の作業が中心になります。部品の交換や調整を終えたら、もう一度点検して確かめます。
夕方の引き渡しに向けて、作業が立て込みやすい時間帯でもあります。急な故障の車が入ってきた時は、予定の組み直しが必要になることもありますね。
片付けと記録
作業が終わったら、点検や整備の記録を残します。認証工場では、整備主任者が特定整備と記録簿の記載を取りまとめる決まりになっています。
工具を元の場所に戻し、床の油汚れを拭き取るのもこの時間です。次の日の朝に気持ちよく始めるための大事な作業なんです。
片付けや記録を後回しにすると、工具が見つからない、記録が抜けるといった問題につながります。最初のうちは、帰る前に「工具・記録・床」の3つを確かめる習慣をつけておきましょう。
急な故障の車が入った日は?
予約どおりに進まない日もあります。例えば「エンジンがかからない」と車が運び込まれた日は、こんな動き方になります。
- 状態を聞き取り、すぐ見るべきかを判断する
- 予約の作業と、どちらを先にするかを相談する
- 原因を調べて、修理の見込みをお客さまに伝える
- 他の車の引き渡し時間に影響がないかを確かめる
『予定が崩れるとパニックになりそう』と思う方もいるかもしれません。ただ、こうした日はたいてい先輩や工場の責任者が段取りを組み直してくれます。最初は指示に沿って動けば十分です。
1年目と数年後で、一日はどう変わる?
入ったばかりの頃は、先輩の作業の補助や、洗車、部品の準備、片付けが中心になりやすいです。少しずつ点検やオイル交換などを任され、できる作業が増えていきます。
| 時期 | 一日の中心になりやすい仕事 | 意識したいこと |
|---|---|---|
| 入ったばかり | 補助、洗車、部品の準備、片付け | 工具の名前と置き場所を覚える |
| 慣れてきた頃 | 点検、オイル・タイヤの交換、車検の一部 | 手順を守り、記録をていねいに書く |
| 資格を取った後 | 整備や修理の担当、後輩への声かけ | 段取りを組み、引き渡しまで受け持つ |
資格を取ると任される作業が広がるので、一日の中身もだんだん変わっていきます。三級の受験に必要な実務経験は、令和7年7月8日の改正後は6月以上です。
職場によって一日の流れはどう違う?
ディーラー、街の整備工場、ガソリンスタンドやカー用品店、会社の整備部門では、一日の流れが少しずつ違います。違いが出るのは、お客さまが来る時間と、受ける作業の長さです。
同じ整備士でも、働く場所で一日の色合いが変わります。下の表は、一般的な傾向をこの記事の目安としてまとめたものです。
| 職場 | 一日の特徴 | 休みの形の傾向 |
|---|---|---|
| メーカー系のディーラー | 予約の点検・車検が中心。来店したお客さまへの説明も多い | 店の営業日に合わせたシフト |
| 街の整備工場 | 車検と修理が中心。預かった車をじっくり整備する | 工場ごとの休日 |
| ガソリンスタンド・カー用品店 | 短い作業が次々に入る。お客さまと話す時間が長い | 交替制のシフト |
| バス・トラックの会社の整備部門 | 運行の予定に合わせて点検を回す | 会社の勤務体系による |
ディーラーと整備工場の違いは、ディーラーと整備工場の自動車整備士の違いでくわしく比べています。
「お客さまの来る日」に働く職場が多い
厚生労働省の職業情報サイト(job tag)の2021年時点の説明では、整備の職場は日曜や祝日、夜間に営業することもあるとされていました。休日は交替制の週休二日にしている企業も多い、という説明です。
お客さまが車を持ち込みやすいのは、仕事が休みの日ですよね。そのため、土日に店を開けて平日に交代で休む形になりやすいんです。
労働時間はどのくらい?公的統計で見る
令和7年賃金構造基本統計調査の「自動車整備・修理従事者」では、所定内の実労働時間は月166時間、超過の実労働時間は月15時間でした。ただし、これは平均の値で、職場や時期によって差があります。
『整備士って残業が多いの?』という心配の声もよく聞きます。ここでは厚生労働省の統計の数字で見てみますね。
| 項目(月あたり) | 令和7年 | 令和6年 |
|---|---|---|
| 所定内実労働時間数 | 166時間 | 166時間 |
| 超過実労働時間数 | 15時間 | 18時間 |
出典は厚生労働省「賃金構造基本統計調査」の一般労働者・産業計・企業規模10人以上の値です。統計上の職種名は「自動車整備・修理従事者」で、資格の有無は問わない集計です。
超過実労働時間は、いわゆる残業や休日出勤にあたる時間です。令和6年から令和7年にかけて、月18時間から15時間に減っています。
これは全国の平均なので、残業がほとんどない職場もあれば、時期によって多くなる職場もあります。応募する時は、求人票の「時間外労働」の欄と、面接での説明をあわせて確かめておくと安心です。
残業を減らすために自分でできること
職場の仕組みだけでなく、自分の段取りで減らせる時間もあります。ちょっとした工夫で、帰る時間が変わることも多いんです。
- 朝のうちに部品の在庫と取り寄せを確かめる
- 傷みを見つけたらすぐ受付に伝える
- 記録は作業が終わるごとに少しずつ書く
- 分からない作業は早めに先輩に聞く
働き方を見直す動きもある
国土交通省は、整備士が働きやすい職場づくりのためのガイドラインを令和7年6月に改訂しました。取り組みの例として、フレックス勤務や時差出勤など、勤務シフトを柔軟にすることが挙げられています。
ガイドラインに沿った工夫をしている職場もあるので、求人を見る時のひとつの手がかりになりますね。
自動車整備士の休みと土日祝休みの職場
自動車整備士の休みは、交替制の週休二日という職場が多めです。土日休みや土日祝休みを望むなら、お客さまの来店が土日に集中しにくい職場を探すのが近道です。
『家族と休みを合わせたい』『子どもの行事に出たい』という理由で、土日休みを望む方も多いはずです。整備の仕事でも、土日祝休みの職場がまったくないわけではありません。
土日休みを探す時の考え方
土日休みの職場を探すなら、お客さまが個人中心か会社中心かを見るのがコツです。会社の車を整備する部門や、法人のお客さまが中心の工場なら、平日に仕事が集まりやすくなります。
ただ、これはあくまで考え方です。実際の休みは会社ごとに決まるので、求人票の休日欄で確かめてみてください。
- 「週休二日」か「完全週休二日」か
- 休みは固定曜日か、シフトか
- 年間休日の日数
- 長期休みがいつ取れるか
- 有給休暇の取りやすさを面接で聞けるか
休みの形を比べてみる
休みの形は、大きく分けると「固定の曜日で休む」か「シフトで休む」かです。それぞれの良さと気をつけたい所を並べてみました。
| 休みの形 | 良いところ | 気をつけたい所 |
|---|---|---|
| 土日祝の固定休み | 家族や友人と予定を合わせやすい | 求人の数が限られやすい |
| 平日の固定休み | 予定が立てやすく、平日の用事を済ませやすい | 土日の行事に出にくい |
| シフト制の休み | 希望を出せば土日に休める日もある | 月によって休みの曜日が変わる |
平日休みにも良さがある
平日休みと聞くと残念に感じるかもしれません。でも、役所や銀行の用事を済ませやすい、出かけた先が空いているなど、平日休みならではの良さもあるんです。
自分の暮らしに合うのはどちらか、一度考えてみるとよいですね。
自動車整備士の忙しい時期はいつ?
忙しい時期は、その職場がどんな仕事を多く受けているかで変わります。車検の入庫が重なる時期や、タイヤを替える人が増える季節の変わり目など、職場ごとの「山」を知っておくと準備ができます。
整備の仕事には、作業が集中する時期と比較的落ち着く時期があります。ただし、いつが山になるかは職場によって違うんです。
| 忙しくなるきっかけ | 忙しくなりやすい職場 | 確かめ方 |
|---|---|---|
| 車検の入庫が重なる | 車検を多く受ける工場・ディーラー | 面接で「繁忙期はいつですか」と聞く |
| 季節の変わり目のタイヤ交換 | タイヤ交換を受けるスタンド・用品店・工場 | 地域で冬用タイヤを使うかどうか |
| 長い休みの前の点検 | 個人のお客さまが多い職場 | 大型連休の前の予約の様子 |
| 新しい車の引き渡しが重なる | ディーラー | 店の繁忙期の説明 |

例えば雪の多い地域では、冬用タイヤへの交換の時期に作業が集中しやすくなります。暖かい地域では、この山がほとんどない職場もあるでしょう。
繁忙期の残業や休みの取り方は、職場によって違います。忙しい時期の働き方を面接で聞いておくと、入ってからのずれが減りますよ。
季節によって一日の過ごし方も変わる
job tag の2021年時点の説明では、整備の作業場は外の空気が入る場所とされていました。夏は暑く、冬は寒い中での作業になる日もあるんです。
夏はこまめに水分をとる時間を挟む、冬は手先が冷えないように手袋を工夫するなど、季節に合わせた過ごし方が一日の中に入ってきます。職場によっては、送風機や暖房の設備を整えているところもあります。
よくある相談:一日の流れについて聞かれること
知恵袋などでは「ディーラー整備士の1日の流れを知りたい」「入社1か月、毎日がつらい」「整備士は残業が多い職種?」といった相談をよく見かけます。どれも、一日の段取りと職場の働き方を分けて考えると答えやすくなります。
相談1:ディーラーで働く整備士の1日の流れが知りたい
答え:朝に予約を確かめて作業を割り振り、午前と午後で点検や車検の作業を進め、夕方に引き渡しと記録をする流れが基本です。来店したお客さまへの説明の時間も入ります。
細かい時刻は店ごとに違うので、会社説明会や面接で「一日の流れ」を聞いてみてください。
聞く時は「朝は何時に集まりますか」「一人で一日に何台くらい担当しますか」「引き渡しは何時ごろが多いですか」のように具体的に尋ねると、働く姿を想像しやすくなります。
相談2:入社して1か月、仕事が覚えられず毎日がしんどい
答え:最初のうちは、作業そのものより段取りや片付けで手いっぱいになるのは自然なことです。『自分だけ遅れている』と思わなくて大丈夫ですよ。
一日の終わりに、覚えたことと分からなかったことを短くメモしておくと、先輩に質問しやすくなります。
一日の流れが体に入ってくると、次に何をすればいいかが自然と分かるようになります。それまでは、朝の準備と片付けを確実にこなすことを目標にしてみてください。体の負担が大きい時は、服装や道具の工夫も試してみましょう。
相談3:整備士は残業が多い職種ですか?
答え:統計の平均では、令和7年の超過実労働時間は月15時間でした。ただ、職場や時期によって差が大きいので、平均だけで判断しないのがポイントです。
夜遅くまで残る日が続くようなら、繁忙期のせいなのか、いつもそうなのかを分けて考えてみてください。
仕事の大変さと、長く続けるための工夫は自動車整備士がきついと言われる理由でまとめています。暑さ寒さへの備えは自動車整備士の服装も参考になります。
自分に合う一日の流れの職場を選ぶには
一日の流れや休みは、職場選びでかなり変わります。「休みの形」「残業の量」「忙しい時期」の3つを、求人票と面接で確かめるのが一番の近道です。
『今の職場の働き方が合わない』と感じても、整備士の仕事そのものが合わないとは限りません。同じ資格でも、職場が変われば一日の流れも休みも変わるんです。
- 自分が譲れない条件(土日休み・残業の少なさ等)を決める
- 求人票の休日欄と時間外労働の欄を比べる
- 面接で一日の流れと繁忙期を聞く
- 資格取得の支援があるかも確かめる
働きながら資格を取りたい人は、講習に通う日が取れるかも大事なポイントです。進め方は働きながら自動車整備士の資格を取るにはで紹介しています。
今の職場で相談しながら働き方を変えていく道もあれば、学校で学び直す道もあります。休みの形や残業の量を見比べて、自分の暮らしに合う職場を探したい方は、整備士の求人を比べてみると選択肢が広がりますよ。
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よくある質問
自動車整備士の一日の流れはどんな感じですか?
朝に予定と担当の車を確かめ、午前と午後に点検や車検、修理の作業を進め、最後に片付けと記録をする流れです。引き渡しの時間から逆算して動くのが特徴です。
自動車整備士の労働時間はどのくらいですか?
令和7年賃金構造基本統計調査の「自動車整備・修理従事者」では、所定内実労働時間が月166時間、超過実労働時間が月15時間でした。職場や時期で差があるので、求人票で確かめましょう。
自動車整備士で土日祝休みの職場はありますか?
交替制の週休二日の職場が多めですが、会社の車を整備する部門など、土日に仕事が集まりにくい職場では土日祝休みのこともあります。求人票の休日欄で確かめるのが確実です。
自動車整備士の忙しい時期はいつですか?
職場が受けている仕事によって変わります。車検を多く受ける工場なら車検の入庫が重なる時期、タイヤ交換を受ける店なら季節の変わり目に作業が集中しやすくなります。
自動車整備士の休みは年に何日くらいですか?
年間休日は会社ごとに違います。求人票の「年間休日」の欄と、休みが固定曜日かシフトかをあわせて見てみてください。
まとめ
- 整備士の一日は、朝の準備・午前の作業・午後の作業・片付けと記録の4つに分けられる
- 引き渡しの時間から逆算して、段取りよく動くのが基本
- 令和7年の統計では所定内が月166時間、超過が月15時間(平均の値)
- 休みは交替制の週休二日が多め。土日休みは職場の選び方しだい
- 忙しい時期は、その職場が受けている仕事で変わる
自動車整備士の仕事の全体像は自動車整備士とは?でまとめています。





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