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『自動車整備士の資格って、どれくらい難しいの?自分にも取れる?』と気になっている方も多いですよね。合格率の数字を見ても、それだけでは実感がわきにくいはずです。
結論から言うと、自動車整備士の資格の難易度は「合格率」「受験までの準備期間」「試験の範囲」の3つで比べると、級ごとの違いがよく見えます。学科の合格率だけを見ると、二級の方が三級より高い回もあるんです。
この記事を読めば、級ごとの難しさの中身と、自分がつまずきやすい所の対策が分かります。
自動車整備士の資格の難易度は「3つの物差し」で見る
三級は準備期間が短く、範囲も基本が中心です。二級は三級合格後の実務経験が必要で、分野ごとの最低ラインもあります。一級は二級合格後の実務経験に加えて、筆記・口述・実技の3段階があり、一番難しい級です。
自動車整備士の難易度を合格率だけで比べると、実は誤解しやすいんです。学科の合格率は「受験資格を満たして受けた人」の結果なので、受験までにかかる時間や範囲の広さは表に出てきません。
そこで、この記事では難易度を3つの物差しに分けて、級ごとに並べてみました。

| 物差し | 三級 | 二級 | 一級小型 |
|---|---|---|---|
| 合格率(令和7年度第2回の学科) | 67.5%〜83.7%(種類による) | 92.0%〜94.9%(ガソリン・ジーゼル) | 筆記50.0% |
| 準備期間(実務経験で受ける場合) | 15歳以降の実務経験6月以上 | 三級合格後2年以上 | 二級合格後3年以上 |
| 試験の範囲 | 構造や点検の初等知識と法規 | 一般知識と図面の初等知識、法規 | 高度な知識と図面、口述、実技 |
| 試験の段階 | 学科・実技 | 学科・実技(分野ごとの最低ラインあり) | 筆記・口述・実技 |
合格率はJASPA(日本自動車整備振興会連合会)が公表している登録試験の数字です。準備期間と範囲は、国土交通省の案内と自動車整備士技能検定規則によります。
「難しい」と感じる理由は人によって違う
『自動車整備士は難しいって聞いたけど、何が難しいの?』と思う方もいますよね。難しさの中身は、どの物差しでつまずくかで変わるんです。
- 勉強の時間が取りにくい人は「試験の範囲」で苦労しやすい
- 実務経験を積む職場がない人は「準備期間」で苦労しやすい
- 計算や暗記が苦手な人は「合格率」の壁を高く感じやすい
- 一級を目指す人は口述と実技の練習の場が課題になりやすい
合格率で見る:級ごとの数字
令和7年度第2回の学科の合格率は、一級小型の筆記が50.0%、二級ガソリンが92.0%、三級ガソリンが78.0%でした。同じ種類でも、回や年度によって合格率は大きく変わります。
まずは、自動車整備士の合格率を見てみましょう。JASPAが公表している、登録試験の学科の合格率を並べます。
3月に行う第2回の学科の合格率
| 種類 | 令和7年度第2回 | 令和6年度第2回 | 令和5年度第2回 |
|---|---|---|---|
| 一級小型(筆記) | 50.0% | 65.7% | 59.1% |
| 二級ガソリン | 92.0% | 86.2% | 86.8% |
| 二級ジーゼル | 94.9% | 94.3% | 93.4% |
| 二級シャシ | 93.1% | 94.8% | 86.0% |
| 三級シャシ | 75.0% | 67.4% | 67.4% |
| 三級ガソリン | 78.0% | 68.4% | 65.6% |
| 三級ジーゼル | 67.5% | 59.0% | 57.6% |
| 三級二輪 | 83.7% | 87.7% | 83.0% |
| 合計 | 84.2% | 82.0% | 81.0% |
令和7年度第2回の学科は、30,329人が受けて25,536人が合格しました。一級小型の筆記は、3,756人が受けて1,878人の合格です。
10月に行う第1回の学科の合格率
| 種類 | 令和7年度第1回 | 令和6年度第1回 | 令和5年度第1回 |
|---|---|---|---|
| 二級ガソリン | 61.9% | 59.9% | 61.3% |
| 二級ジーゼル | 58.6% | 50.0% | 56.8% |
| 二級二輪 | 80.1% | 80.1% | 78.0% |
| 三級シャシ | 70.8% | 65.9% | 64.4% |
| 三級ガソリン | 69.2% | 74.5% | 74.0% |
| 三級ジーゼル | 74.1% | 61.7% | 57.7% |
| 合計 | 67.7% | 68.8% | 68.7% |
同じ二級ガソリンでも、3月の第2回は92.0%、10月の第1回は61.9%と、回によってこれだけ違うんです。合格率は受けた人たちの結果なので、自分にとっての難しさとは分けて考えておきましょう。
国が自分で行った技能検定の合格率も公表されています。令和7年度の自動車電気装置整備士は、学科が28人受験で合格率42.9%、実技が16人受験で93.8%でした。受験者が少ない試験なので、数字の上下が大きくなりやすいです。
合格率の数字を見る時の注意
合格率は分かりやすい数字ですが、そのまま難しさに置きかえると見誤ることがあります。表を見る時は、次の点を気にしてみてください。
- 第1回(10月)と第2回(3月)のどちらの数字か
- 学科の数字か、実技の数字か
- 何人が受けた試験か(少ないと上下しやすい)
- 何年度の数字か(年度で大きく動く種類がある)
例えば三級ジーゼルは、令和5年度第2回の57.6%から令和7年度第2回の67.5%まで、年度によって変わっています。1つの数字だけで「受かりやすい」「受かりにくい」と決めず、何年分か並べて見るのがコツです。
一級の口述・実技と、二級・三級の実技の合格率
一級小型は、筆記のあとに口述と実技があります。登録試験の公表値を並べてみます。
| 年度 | 一級口述の合格率 | 一級小型の実技の合格率 |
|---|---|---|
| 令和7年度第2回 | 98.4% | 91.6%(535人中490人) |
| 令和6年度第2回 | 98.6% | 79.4%(598人中475人) |
| 令和5年度第2回 | 97.5% | 31.9%(335人中107人) |
一級小型の実技の合格率は、令和5年度の31.9%から令和7年度の91.6%まで、年度によって大きく動いています。
第1回の実技(1月)は、養成施設を修了していない人などが受ける試験です。令和7年度は二級ジーゼルが14人中6人で42.9%、三級ガソリンが200人中118人で59.0%でした。
二級・三級の実技は、受ける人が数十人から数百人と少ないです。数字だけを見て『実技は半分しか受からない』と決めつけず、問題と留意事項を見て準備しておきましょう。
準備期間で見る:受験資格と養成施設
実務経験で受ける場合、三級は6月以上、二級は三級合格後2年以上、一級は二級合格後3年以上の実務経験が必要です。級が上がるほど、試験そのものより「受けられるまで」が長くなります。
難易度を考える時に見落としがちなのが、受験資格を満たすまでの時間です。令和7年7月8日の改正で、三級と二級の実務経験の年数は短くなりました。
| 級 | 実務経験で受ける場合(現行) | 改正前 |
|---|---|---|
| 三級 | 15歳以降の実務経験6月以上 | 1年以上 |
| 二級(ガソリン・ジーゼル・二輪) | 三級合格後2年以上 | 三級合格後3年以上 |
| 一級 | 二級(二級シャシを除く)合格後3年以上 | 変更なし |
国土交通省の資料では、整備作業が「機械中心」から「電子中心」になり、作業経験よりも座学が重要になっていることが背景として挙げられています。
学校に通う道だと準備期間はどう変わる?
一種養成施設(専門学校・高校など)を修了すると、実務経験がなくても受験資格が得られ、その課程の実技試験も修了後2年間免除されます。
| 道 | 三級まで | 二級まで | 一級まで |
|---|---|---|---|
| 働きながら実務経験で受ける | 実務経験6月以上 | 三級合格後2年以上 | 二級合格後3年以上 |
| 一種養成施設に通う | 三級課程は修業年限1年以上 | 二級課程は修業年限2年以上 | 一級課程の修業年限は施設や入学資格によって違う |
『学校に行けば早いけど、通う時間とお金がかかる』という悩みもありますよね。どちらの道にも良さがあるので、今の生活に合う方を選んでみてください。受験資格の細かい条件は受験資格と実務経験でまとめています。
二級シャシや特殊整備士の準備期間
二級シャシや、タイヤ・電気装置・車体の特殊整備士は、準備期間の数え方が少し違います。現行の規則では、次のようになっています。
| 種類 | 実務経験で受ける場合(現行) |
|---|---|
| 二級シャシ | 三級またはタイヤ・車体整備士の合格後1年4月以上 |
| 特殊整備士(タイヤ・電気装置・車体) | その装置の整備作業の実務経験1年4月以上 |
学歴などによって短くなる場合もあるので、詳しくは最寄りの自動車整備振興会に確かめてみてください。
試験の範囲で見る:級が上がると何が増える?
三級は各装置の基本、二級は一般的な整備、一級は二級より高度な整備が求められます。級が上がると、図面の知識や分野ごとの最低ライン、口述や実技での診断が加わります。
国土交通省の案内では、級ごとの技能の目安が次のように書かれています。
| 級 | 国土交通省の説明 | 学科の主な中身 |
|---|---|---|
| 三級 | 自動車各装置の基本的な整備ができること | 構造・点検・工具・材料の初等知識と法規 |
| 二級 | 自動車の一般的な整備ができること | 同じ項目の一般知識、図面の初等知識、法規 |
| 一級 | 二級自動車整備士より高度な自動車の整備ができること | 整備用機械や図面の一般知識まで広がる |

三級は「基本」、二級は「分野ごとの最低ライン」
三級の学科は30問・60分で、直近の公表値では30点満点中21点以上が合格の基準です。分野ごとの最低ラインはありません。
二級ガソリン・ジーゼル・二輪の学科は40問・80分です。40点満点中28点以上に加えて、エンジン・シャシ・整備機器等・法規の分野ごとに40%以上が必要です。
一級は「診断する力」が問われる
一級小型の筆記は50問・100分で、50点満点中40点以上に加え、5つの分野ごとに40%以上が必要です。そのあとの口述では、問診で故障箇所を絞り込む力と、整備内容を説明する力が問われます。
実技では、サーキット・テスタやオシロスコープで電圧を測り、不具合の箇所を特定する問題が出ています。知っているだけでなく、診断できるかが問われるのが一級の難しさなんです。
令和9年からの見直しで範囲はどう変わる?
令和9年1月1日から、三級と二級は「総合」と「二輪」に再編されます。今はガソリン・ジーゼル・シャシに分かれている範囲が、一つの資格にまとまる形です。
JASPAの教科書で比べると、三級自動車ガソリン・エンジンはA4判157頁ですが、【新制度対応】三級自動車整備士(総合)はA4判381頁です。エンジンもシャシも二輪車も含むので、1回の試験で見る範囲は広くなるんです。
見直しの後は、一級の学科は筆記だけになり、口述試験はなくなります。今持っている資格は、新しい資格に合格したものとみなされます。
級ごとの詳しい難易度は、3級の難易度と合格率、2級の合格率と難易度、1級の合格率・難易度で紹介しています。
自動車整備士の試験の難易度を下げる準備
難しさの多くは、分野ごとの最低ライン、計算問題、法規、実技の時間配分で生まれます。過去問で自分のつまずく所を早めに見つけておくと、試験の難易度はぐっと下がります。
『どこでつまずくかが分かれば、対策できるのに』と思いますよね。よくあるつまずきと、その対策を表にしてみました。
| つまずく所 | よくある状態 | 対策 |
|---|---|---|
| 分野ごとの最低ライン | 得意分野で点を稼ぎ、法規を後回し | 問題数が少ない分野から固める |
| 計算問題 | 合成抵抗や総排気量で手が止まる | 式と単位を書いてから電卓を打つ |
| 問題文の読み違え | 「不適切なもの」を選ぶ問題で正しい説明を選ぶ | 問題文の最後に丸をつける |
| 実技の時間 | 3問30分で時間が足りない | 実技の問題と留意事項を読んでおく |
- JASPAの過去問を1回分、本番と同じ時間で解く
- 分野ごとの点数を書き出す
- 最低ラインに届かない分野を教科書で読み直す
- 計算問題は式を書いて解き直す
- 最新の回の問題も一度解いておく
働きながら受ける人と学校に通う人で、つまずく所は違う
同じ級でも、受ける道によって難しく感じる所が変わります。自分の道に合わせて、先に手を打っておきましょう。
| 項目 | 働きながら受ける人 | 学校に通う人 |
|---|---|---|
| 強み | 実際の作業を知っているので、実技の手順をつかみやすい | 座学の時間がまとまって取れる |
| つまずきやすい所 | 勉強の時間を作りにくく、計算や法規が後回しになりやすい | 現場の作業に触れる機会が限られる |
| 気をつけたいこと | 実技も受けるので、自分の種目の実技がある年を確かめる | 実技の免除は修了後2年以内なので、その間に学科に受かる |
| 先に打てる手 | すき間時間に1問ずつ解く習慣を作る | 実習で触った部品を過去問で確かめる |
働きながら受ける人は、休憩時間に問題アプリで1問ずつ解くなど、すき間時間の使い方が鍵になります。使い方は問題アプリの使い方で紹介しています。
学校に通う人は、修了した年の学科で受かっておくと、実技の免除をそのまま活かせます。
試験の仕組みは自動車整備士の国家試験とは、過去問の探し方は過去問はどこで見られる?で紹介しています。
資格の難易度についてよくある相談
よくある悩みは「偏差値でいうとどれくらいか」「三級の種類でどれが難しいか」「年齢が上でも取れるか」です。数字の見方と受験資格を知っておくと、自分の道が見えてきます。
ここからは、自動車整備士の資格の難易度について、よく寄せられる相談を3つ取り上げます。
相談1:偏差値でいうとどれくらいのレベル?
自動車整備士の資格は、どれくらいの偏差値で取れるのかという相談です。
資格試験には偏差値のような公的な物差しがないので、この記事では偏差値では答えられません。その代わり、合格率と準備期間と範囲の3つで比べてみてください。三級は基本が中心で、受験資格も実務経験6月以上と入りやすい級です。
相談2:三級の種類で一番難しいのはどれ?
三級のガソリン・シャシ・ジーゼル・二輪の中で、どれが難しくてどれがやさしいかという相談もよくあります。
令和7年度第2回の学科では、三級ジーゼルが67.5%で一番低く、三級二輪が83.7%で一番高い合格率でした。ただ、令和7年度第1回では三級ジーゼルが74.1%で、三級ガソリンの69.2%より高くなっています。
回によって順番が入れ替わるので、「どれが楽か」より「自分の仕事に合うのはどれか」で選ぶのがおすすめです。
職場の先輩に「うちの仕事だと、どの種類から取るのがいいですか」と聞いてみると、現場に合った答えが返ってきますよ。
相談3:40代後半からでも三級は取れる?
40代後半で、職業ドライバーから三級を目指したいという相談です。新しい挑戦を考えるのは、すてきなことですよね。応援しています!
国土交通省の受験資格の条件には年齢の上限は書かれておらず、15歳以降の実務経験が6月以上あれば受けられます。振興会の講習(二種養成施設)は、働きながら受講する人が多く、夜間や休日に講習を行っている施設もあります。
まずは最寄りの自動車整備振興会に、講習の日程と実務経験の数え方を聞いてみてください。「夜間や休日のコースはありますか」「今の仕事は実務経験に入りますか」と聞けば、必要なことが一度に分かります。
資格を取りやすい環境も難易度を左右する
ここまで見てきたように、準備期間の長さは、実務経験を積める職場かどうかで変わります。講習に通いやすいかどうかも、続けやすさに直結するんです。
今の職場で経験を積みながら受験するのも、学校に通うのも、どちらも立派な道です。もし資格取得を応援してくれる職場を探したいなら、整備士の求人を比べてみると選択肢が広がりますよ。
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よくある質問
自動車整備士の資格の難易度は高いですか?
級によって大きく違います。三級は受験資格も範囲も入りやすく、一級は二級合格後3年以上の実務経験に加えて、筆記・口述・実技の3段階があります。
自動車整備士の合格率はどれくらいですか?
JASPAの公表では、令和7年度第2回の学科の合計は84.2%、第1回の学科の合計は67.7%でした。級や種類、回によって大きく変わります。
自動車整備士の国家試験の合格率は公表されていますか?
国が自分で行った技能検定の合格率は、国土交通省の合格発表で公表されています。多くの人が受ける登録試験の合格率は、JASPAの試験結果ページで回ごとに見られます。
自動車整備士の試験の難易度は令和9年から変わりますか?
令和9年1月1日から資格の種類が再編され、一級の口述試験はなくなります。新しい区分の合格率はまだ出ていないので、発表を待って確かめましょう。
まとめ
- 難易度は「合格率」「準備期間」「試験の範囲」の3つで比べる
- 令和7年度第2回の学科は、一級小型の筆記50.0%、二級ガソリン92.0%
- 同じ種類でも、回や年度で合格率は大きく変わる
- 実務経験は三級6月以上、二級は三級合格後2年以上、一級は二級合格後3年以上
- 一級は筆記・口述・実技の3段階で、診断する力が問われる
自動車整備士の全体像は自動車整備士とはでまとめています。





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