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『車は好きだけど、整備の経験はゼロ。今から自動車整備士を目指しても遅いかな』と不安に思っている方も多いはずです。
30代、40代になってから考え始めると、なおさら迷いますよね。
結論から言うと、未経験・無資格からでも、働きながら3級から資格を取っていく道があります。受験資格に年齢の上限はなく、大事なのは「どの道で始めるか」と「最初の職場選び」です。
この記事を読めば、自分の年代に合う進め方と、見習いから資格を取るまでの流れが分かります。
未経験から自動車整備士になれる?まず知っておきたいこと
自動車整備士の資格は、整備の職場で働いた経験が受験資格になります。資格がなくても整備の職場で働き始められるので、未経験からでも入口はあります。今は整備の人手が足りない状態が続いています。
『資格がないと整備工場には入れないのでは?』と思っている方もいますよね。実は、そうとは限らないんです。
職場の全員が整備士である必要はない
道路運送車両法施行規則では、認証工場の人員の決まりは、整備に従事する従業員が2人以上いることなどです。整備士の数は、従業員の4分の1以上とされています。
つまり、職場の全員が資格を持っている必要はありません。資格のない人が入社して、働きながら経験を積んで資格を取る道があるんです。
国土交通省の高校訪問の結果でも、「資格を持っていなければ整備工場に就職できないと思っていた」という声が出ていました。思い込みで諦めている人も多いということですね。
整備の人手は足りていない
国土交通省の資料では、自動車整備要員の有効求人倍率は令和5年度に4.99倍でした。全職種の1.17倍と比べると、かなり高い数字です。
日本自動車整備振興会連合会(JASPA)の令和7年度の調査では、整備要員の平均年齢(自家を除く)は47.7歳でした。若い人だけの職場ではない、ということも分かります。
| 公表されている数字 | 値 | 出典 |
|---|---|---|
| 自動車整備要員の有効求人倍率 | 令和5年度 4.99倍 | 国土交通省の資料 |
| 全職種の有効求人倍率 | 令和5年度 1.17倍 | 国土交通省の資料 |
| 整備要員の平均年齢(自家を除く) | 47.7歳 | JASPA 令和7年度調査 |
| 整備学校の入学者数 | 平成15年 12,394人から令和6年 7,068人 | 国土交通省の資料 |
人手不足のくわしい話は自動車整備士の将来性で紹介しています。
未経験からの3つの道:学校・働きながら・職業訓練
未経験からの道は「学校に通う」「働きながら資格を取る」「職業訓練で学ぶ」の3つです。社会人なら、お給料をもらいながら進める働きながらの道が選びやすく、学び直したい人は学校や職業訓練も候補になります。
『どこから始めればいいの?』と迷ったら、まず3つの道を並べてみてください。

| 比べる所 | 学校に通う | 働きながら資格 | 職業訓練 |
|---|---|---|---|
| 学ぶ場所 | 一種養成施設(専門学校など) | 整備の職場と振興会の講習 | 都道府県の職業能力開発校など |
| 最初の資格 | 課程による(二級課程なら2級) | 3級から | 訓練の課程による |
| 収入 | 在学中は少ない | 働きながら得られる | 訓練の制度による |
| 期間の目安 | 二級課程は2年以上 | 3級は実務経験6月以上 | 訓練によって違う |
| 向く人 | 時間をかけて基礎から学びたい人 | 収入を保ちたい人 | 離職中で学び直したい人 |
学校に通う道
一種養成施設は、主に実務経験のない人を対象にした施設です。国土交通省の案内では、全国に約230施設あります。
二級課程は高校卒業者などが入れて、修業年限は2年以上です。修了すると2級の受験資格と実技試験の免除(修了後2年間)が得られます。
社会人が学校に通う場合は、厚生労働省の専門実践教育訓練給付金が使えるかも確かめてみてください。令和6年10月以降に始まる講座では、教育訓練経費の50%(年間上限40万円)が受講中6か月ごとに支給されます。
専門実践教育訓練給付金は、厚生労働大臣の指定を受けた講座だけが対象です。自動車整備士の課程が対象かどうかは、講座ごとに教育訓練給付制度の検索システムで確かめる必要があります。雇用保険の被保険者期間などの条件もあります。
働きながら資格を取る道
整備の職場に見習いとして入り、実務経験を積んで3級を受ける道です。3級は、15歳になった日以後の実務経験が6月以上あれば受けられます。
厚生労働省の職業情報サイト(2021年時点の掲載)では、中途採用の人が入職後に夜間・休日の講習所に半年〜1年半通って資格を取る例が紹介されていました。
この講習所が、各都道府県の自動車整備振興会の技術講習所(二種養成施設)です。全国に53施設あり、修了すると実技試験が免除されます。
進め方は働きながら自動車整備士の資格を取るにはで詳しく紹介しています。
職業訓練で学ぶ道
都道府県の職業能力開発校には、自動車整備科を置いている所があります。ある県立の高等技術専門校の例では、訓練期間は2年でした。
職業能力開発校の中には、一種養成施設に入っている所もあります。ハローワークから職業訓練を使う流れはハローワークの職業訓練で自動車整備を学ぶで紹介しています。
これから始める人は令和9年の制度変更も知っておく
令和9年1月1日から、自動車整備士の資格の種類が14種類から9種類に再編されます。たとえば2級は「二級自動車整備士(総合)」などにまとまります。
新しい制度の試験は、最短で令和9年3月から行われる予定です。今の資格を持っている人は、新しい資格に合格しているものとみなされます。
ある県の振興会の案内では、今の制度の講習を修了しても、新しい制度では実技免除が適用されないと注意書きがありました。講習や学校を選ぶ時は、どちらの制度の課程かを確かめてみてください。
年代別の進め方:30代・40代・50代・60歳から
受験資格に年齢の上限はありません。20代は学校と働きながらの両方を選びやすく、30代からは働きながらの道が中心になります。40代・50代・60歳からは、整備の近くの仕事で経験を活かすことも視野に入れて考えてみてください。
『自動車整備士は、未経験の30代でも間に合う?』『40代未経験は厳しい?』という声はとても多いです。
自動車整備士技能検定規則の受験資格は、実務経験と学歴で決まっています。年齢の上限は書かれていません。
ただし、採用の時の条件は会社ごとに違うので、求人票で確かめてみてください。
年代ごとに向く道
| 年代 | 向きやすい道 | 考えておきたいこと | 最初の一歩 |
|---|---|---|---|
| 20代 | 学校・働きながらの両方 | 学校に通う時間とお金をかけられるか | 学校の課程と未経験可の求人を両方見る |
| 30代から | 働きながら | 収入を保ちながら3級から進める | 資格支援のある職場を探す |
| 40代 | 働きながら・前職を活かす | 体力の使い方と、任される作業 | 前職の経験が活きる職場を探す |
| 50代 | 整備の近くの仕事も含めて | 年齢の条件が合う職場か | シニア可の求人を確かめる |
| 60歳から | 補助的な作業や短時間勤務も含めて | 雇用の形と働く時間 | 地元の職場に直接聞いてみる |
20代の未経験:学校と働きながらの両方を比べる
20代なら、学校に通う道と働きながらの道の両方が現実的です。どちらを選ぶかは、今お給料が必要かどうかで決めてみてください。
学校の二級課程は修業年限2年以上で、修了すると2級の受験資格と実技免除が得られます。働きながらなら、6月以上の実務経験で3級、そこから2年以上で2級です。
『どちらが早いの?』と迷う方もいますよね。2級までの期間だけを見ると大きな差はないので、学び方の好みと生活で選ぶのがよいでしょう。
自動車整備士の未経験30代:働きながらが中心
30代から自動車整備士を目指す方は、働きながら3級を取る道が中心になります。家計を支えながら学べるのが大きな利点です。
3級は実務経験6月以上で受験でき、3級合格から2年以上で2級を受けられます。働きながらでも、計画を立てれば着実に進められますよ。
自動車整備士の40代未経験:前の仕事の経験を活かす
40代未経験の方は、前の仕事で身につけたことを活かせる職場を選ぶのがコツです。例えば、接客の経験は受付やお客さんへの説明で役立ちます。
機械や設備を触ってきた経験があれば、工具の扱いや点検の考え方で活きる場面があります。面接では、それをどう整備の仕事に活かせるかを話してみてください。
| 前の仕事の経験 | 整備の職場で活きる場面 |
|---|---|
| 接客・販売 | 受付、整備内容の説明、車検の案内 |
| 工場・製造 | 工具の扱い、手順を守る作業、安全への意識 |
| 設備の保守・点検 | 点検の考え方、記録の付け方 |
| 運転の仕事 | 車の引き取りや納車、車の不具合に気づく力 |
| 事務 | 点検整備記録簿や見積もりなどの書類 |
自動車整備士の50代未経験・60歳から:働き方の幅を広げて考える
自動車整備士の50代未経験や60歳からの挑戦では、資格を取ることだけにこだわらない考え方もあります。洗車や引き取り、部品の準備など、整備を支える仕事から入る道もあるんです。
ただし、交換作業だけの経験は実務経験として認められません。資格を目指すなら、点検や整備の作業に入れるかを先に確かめておきましょう。
見習いから3級を取るまでの流れ
見習いとして入社したら、まず実務経験として認められる作業を6月以上積みます。そのあと講習か独学で登録試験に備え、合格したら運輸支局で合格証書を受け取ります。実務経験として数えられない作業もあるので注意です。
『見習いって、最初は何をするの?』と気になりますよね。見習いから3級を取るまでの流れを、時間軸で並べてみました。

| 時期 | やること | ポイント |
|---|---|---|
| 入社〜6月 | 先輩について点検・整備の作業を覚える | 実務経験として認められる作業に入る |
| 6月前後 | 振興会の講習に申し込むか、独学を始める | 講習は修了日までに受験資格を満たす |
| 受験の時期 | JASPAの登録試験を受ける | 学科試験の前日までに6月以上 |
| 合格後 | 運輸支局に全部免除の申請をする | 合格証書を受け取る |
| その先 | 3級合格から2年以上で2級へ | 職場で任される作業が広がる |
実務経験の年数は、令和7年7月8日の改正で短くなりました。3級は1年から6月、2級は3級合格後3年から2年になっています。
古い情報を見る時は気をつけてください。
実務経験として数えられない作業
国土交通省の通達では、オイル、タイヤ、灯火装置、ワイパー・ブレードなどの交換作業だけの経験は、実務経験と認められません。アルバイトなど臨時で勤めているような作業経験も、認められないとされています。
「整備の職場に半年いたから受けられる」と思っていたら、任されていたのが交換作業だけだった、ということもあります。受験資格を貯めたいなら、入社前に「どんな作業から任されるか」を聞いておきましょう。
- 実務経験として認められる職場に見習いとして入る
- 点検や整備の作業を6月以上経験する
- 振興会の講習に通うか、独学で登録試験に備える
- 登録試験の学科と実技に合格する(講習修了なら実技は免除)
- 運輸支局に申請して合格証書を受け取る
受験資格の細かい条件は自動車整備士の受験資格と実務経験にまとめています。
未経験から自動車整備士を目指す人のよくある相談
よくある相談は「30代からでは遅い?」「未経験・無資格で3級は最短いつ?」「無資格OKの職場は本当にある?」の3つです。どれも、受験資格の決まりと職場選びで答えが見えてきます。
知恵袋には、未経験から自動車整備士を目指す方の相談が多く寄せられています。よく読まれている相談を要約して答えてみますね。
相談1:30代で未経験から整備士を目指すのは遅い?
『30代になってから整備士を目指すのは、年齢的に遅いでしょうか』という相談です。
結論から言うと、受験資格に年齢の上限はありません。JASPAの令和7年度調査では、整備要員の平均年齢(自家を除く)は47.7歳で、幅広い年代の人が働いています。
ただ、採用の年齢条件は職場ごとに違います。まずは未経験可の求人を見て、どんな職場が募集しているかを確かめてみてください。
相談2:未経験・無資格で入社したら、3級は最短いつ?
『未経験・無資格で働き始めます。3級を取れるのは最短でいつですか』という相談です。
学歴を使わない場合、3級は実務経験6月以上で受験できます。受験資格は学科試験の日の前日の時点で満たしていればよいとされています。
あとは登録試験の日程しだいです。登録試験は年2回あるので、入社した時期によって受けられる回が変わります。
日程は自動車整備士の試験日と合格発表で確かめてみてください。
相談3:無資格・未経験OKの職場は本当にある?
『無資格・未経験からでも挑戦できる職場がある、というのは本当ですか』という相談です。
先ほどのとおり、認証工場の人員の決まりは整備士が従業員の4分の1以上などで、全員が資格者である必要はありません。働きながら資格を取ることを前提にした講習の仕組みもあります。
相談4:未経験で整備士に転職するのはやめておいた方がいい?
『未経験から整備士に転職するのは、やめておいた方がいいですか』という相談もよく読まれています。
『給料が安い』『きつい』という話を聞くと、不安になりますよね。ただ、国土交通省は職場づくりのガイドラインを改訂し、資格手当の支給や勤務シフトの柔軟化などの取組を進めています。
職場によって働き方はかなり違います。迷っている方は、整備士の大変な所と工夫を自動車整備士がきついと言われる理由で確かめてから決めてみてください。
女性の方からも同じような相談があります。働き方の話は女性の自動車整備士で紹介しています。
未経験OKの求人を選ぶ時のチェック
未経験から入るなら、求人票では「資格取得の支援」「最初に任される作業」「休みと勤務時間」を特に見ておきましょう。この3つで、働きながら資格を取りやすいかが大きく変わります。
『未経験OKなら、どこでも同じでしょ?』と思うかもしれません。ただ、資格を取るまでの進みやすさは職場ごとにかなり違うんです。
- 認証工場など、実務経験として認められる職場か
- 講習の費用や受講日の扱いなど、資格取得の支援があるか
- 最初の半年でどんな作業を任されることが多いか
- 資格を取った後の資格手当があるか
- 休みと勤務時間で、勉強の時間を作れそうか
例えば面接では、こんなふうに聞いてみるとよいでしょう。
「未経験で入った人は、何年目くらいで3級を受けていますか?」
「講習に通う日は、勤務の扱いになりますか?」
国土交通省の職場づくりのガイドラインでも、整備士資格手当の支給や勤務シフトの柔軟化が取組の例として挙げられています。こうした取組がある職場は、働きながら資格を取りやすい環境と言えますね。
働きながら資格を取れる職場を探したい方は、未経験OKの整備士の求人をいくつか並べて比べてみると選択肢が広がります。学校に通ってから就職する道も、もちろん正しい選択です。
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求人票の見方は自動車整備士の求人の探し方でさらに詳しく紹介しています。
よくある質問
自動車整備士は未経験・無資格でも働けますか?
働ける職場はあります。認証工場の人員の決まりでは、整備士は従業員の4分の1以上などとされていて、全員が資格者である必要はありません。働きながら経験を積んで資格を取る道があります。
自動車整備士の見習いはどのくらいで3級を受けられますか?
学歴を使わない場合は、実務経験6月以上で受験できます。実際に受ける回は、登録試験の日程によって変わります。
40代・50代の未経験でも自動車整備士になれますか?
受験資格に年齢の上限はありません。採用の年齢条件は会社ごとに違うので、求人票で確かめてみてください。前の仕事の経験を活かせる職場を選ぶのがコツです。
未経験で応募する前に、取っておくとよいものはありますか?
運転免許です。厚生労働省の職業情報サイト(2021年時点の掲載)では、自動車の運転免許が必要とされることが多いと紹介されています。持っていない方は早めに取っておくと、応募できる求人が広がります。
社会人が専門学校に通う時に使える制度はありますか?
厚生労働省の専門実践教育訓練給付金があります。指定を受けた講座だけが対象なので、通いたい課程が対象かを検索システムで確かめてみてください。
まとめ
- 未経験・無資格からでも働きながら資格を取る道がある
- 道は学校・働きながら・職業訓練の3つ
- 受験資格に年齢の上限はなく、採用条件は会社ごとに違う
- 3級は実務経験6月以上、2級は3級合格から2年以上
- 交換作業だけの経験は実務経験に数えられない
- 未経験OKの求人は資格支援と最初の作業を見て選ぶ





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