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日本で整備士として経験を積んできて、『この腕で海外でも働けないかな』と考えたことはありませんか。日本車は世界中を走っているので、気になりますよね。
結論から言うと、自動車整備士が海外で働く道はあります。ただし日本の資格がそのまま海外の資格になるわけではないので、国ごとに資格の扱い・言葉・在留の手続きを順番に確かめるのが近道なんです。
この記事を読めば、調べる順番と、オーストラリアを例にした確かめ方が分かります。
自動車整備士は海外で働ける?
日本の自動車整備士は、日本の法令で決まった国家資格です。海外で整備士として働けるかどうかは、働きたい国の資格の仕組みとビザの決まりで決まります。
自動車整備士は、道路運送車両法にもとづいて国土交通大臣が行う技能検定の資格です。つまり、日本の中での資格なんです。
海外には、その国ごとの資格や技能の評価の仕組みがあります。日本の資格がどう見られるかは、国によって違うと考えておきましょう。
| 項目 | 日本の中 | 海外で働く時 |
|---|---|---|
| 資格の根拠 | 道路運送車両法と自動車整備士技能検定規則 | 働く国の法令や制度 |
| 資格の名前 | 二級ガソリン自動車整備士など | その国の職業名で見られる |
| 確かめる先 | 国土交通省、運輸支局 | 働く国の政府や公的機関 |
| 経験の見られ方 | 実務経験の年数や級 | 国ごとの評価の決まりによる |
日本での経験は無駄にならない
『日本の資格が通じないなら意味がないの?』と不安になる方もいるかもしれません。そんなことはありません。
点検や修理の経験、工具の扱い、日本車の構造の知識は、どこに行っても仕事の土台になります。資格の扱いは国ごとでも、身につけた腕そのものは持っていけるんです。
海外で働く準備は3つに分けて調べる
自動車整備士が海外で働く準備は、「資格の扱い」「言葉」「在留の手続き」の3つに分けると整理しやすいです。順番に確かめていきましょう。
海外で働く話は、情報がバラバラで混乱しやすいですよね。3つに分けて、上から順に調べるのがおすすめです。
| 調べる順番 | 分け方 | 確かめること | どこで確かめるか |
|---|---|---|---|
| 1 | 資格の扱い | 整備士がその国の職業リストにあるか、技能の評価が必要か | その国の政府の公式サイト |
| 2 | 言葉 | 仕事で使う言葉、試験や手続きの言葉 | その国の政府や求人の条件 |
| 3 | 在留の手続き | 働けるビザの種類、雇い主の条件 | その国の移民や在留の窓口 |

1つ目:資格の扱いを確かめる
まず、働きたい国で整備士がどんな職業として扱われているかを調べます。職業の一覧に載っているか、技能を評価する手続きがあるか、の2点が大事です。
ここが分からないまま動き出すと、あとでやり直しになることも。最初にいちばん時間をかけたい所ですね。
2つ目:言葉の準備をする
整備の仕事は、お客さんや仲間への説明がつきものです。作業の指示や部品の名前を、その国の言葉で聞き取れるかが大事になります。
英語圏なら、まずは mechanic などの基本の言葉からで大丈夫です。英語での言い方は自動車整備士は英語で何という?で紹介しています。
3つ目:在留の手続きを確かめる
働くには、その国で働けるビザ(在留の許可)が必要です。どのビザで働けるか、雇い主にどんな条件があるかは、国によって大きく違います。
- 働きたい国を1〜2か国にしぼる
- その国の政府の公式サイトで職業の一覧を探す
- 技能の評価が必要かどうかを確かめる
- 働けるビザの種類と条件を確かめる
- 情報を見た日付をメモしておく
ビザの決まりは変わることがあります。調べた日付を残しておくと、あとで見直す時に役立ちますよ。
情報を見る時に気をつけたいこと
海外で働く話は、体験談やまとめ記事がたくさん見つかりますよね。ただ、ビザや資格の決まりは変わることがあるので、古い情報のまま動くのは心配です。
| 情報の種類 | 使い方 |
|---|---|
| 働きたい国の政府の公式サイト | 決まりを確かめる時の基準にする |
| 法令の本文 | 職業の一覧など、細かい中身を確かめる |
| 個人の体験談やまとめ記事 | 雰囲気をつかむ参考にとどめる |
最後に決める時は、公式の情報に戻って確かめておきましょう。
自動車整備士がオーストラリアで働くには
オーストラリア連邦政府のビザに関する法令では、職業の一覧に「Motor Mechanic (General)」が載っています。ただ、日本の資格の扱いや永住権への道は、公式の情報で確かめる必要があります。
海外で働く先として、オーストラリアの名前を聞くことは多いですよね。ここでは、確かめられた公式の情報を紹介します。
ビザの職業リストに整備士が載っている
オーストラリア連邦政府が2024年12月6日に定めた法令(LIN 24/089)には、Skills in Demand ビザ(subclass 482)の対象となる職業の表があります。
この表に、次のような整備の職業が載っています。
| 職業名(英語) | ANZSCO の番号 | 日本でいうと |
|---|---|---|
| Motor Mechanic (General) | 321211 | 自動車の整備士 |
| Diesel Motor Mechanic | 321212 | ジーゼル車の整備士 |
| Motorcycle Mechanic | 321213 | 二輪の整備士 |
| Automotive Electrician | 321111 | 自動車の電気まわりの整備士 |
ANZSCO は、オーストラリアとニュージーランドで使われている職業分類の番号です。この表で確認できたのは定められた時点の版なので、その後に変わっていないかは公式サイトで確かめてみてください。
まだ確かめが必要なこと
日本の自動車整備士の資格が、そのままオーストラリアの資格として認められるかは、公式の情報で確かめられていません。技能の評価が別に必要かどうかも同じです。
オーストラリアの自動車整備士と永住権の関係も、気になる方が多いテーマですよね。ただ、永住権につながるビザや条件は、この記事では公式の情報で確かめられていないため扱いません。
オーストラリアの内務省や、技能の評価を行う機関の公式ページで、最新の情報を確かめるのが確実です。
海外で働くことについてよくある相談
相談で多いのは「日本の整備士は海外で通じる?」と「どの国が向いている?」の2つです。どちらも、国ごとの公式情報を見ないと答えが出ない、というのが正直なところです。
よく寄せられる相談を、内容をまとめた形で紹介します。
相談1:日本車は世界中にある。日本の整備士は海外で働ける?
日本車はたくさん輸出されているのだから、日本の整備士も海外で働けるのでは、という相談です。閲覧数が多く、同じ疑問を持つ人が多いことが分かります。
日本車を扱った経験は、海外でも強みになりえます。ただ、働けるかどうかは資格とビザの決まり次第なので、まずは働きたい国の公式情報を見てみましょう。
相談2:ディーラーで数年働いた。海外で働くならどの国がいい?
日本で資格を取って数年働き、海外で働くのが目標だけれど、どの国が向いているか、という相談です。
国を選ぶ時は、「整備士が職業の一覧に載っているか」「言葉に不安はないか」「ビザの条件を満たせそうか」の3つで比べるのがおすすめです。
「まずはどこから調べればいい?」
「行ってみたい国を2つにしぼって、政府のサイトで職業の一覧を見てみよう」
こんなふうに、国をしぼってから調べるほうが迷いません。
相談3:女性でも海外で整備士として働ける?
女性が海外で自動車整備士として働くことはできるのか、という相談もあります。
働けるかどうかの決まりは、国ごとの資格とビザの仕組みで決まります。性別で分けて考えるより、ほかの人と同じように3つの順番で調べてみてください。
日本でも、女性の整備士は少しずつ増えています。日本自動車整備振興会連合会の令和7年度の調査では、女性の整備士数は10,553人でした。働き方や職場選びは女性の自動車整備士で紹介しています。
まず国内でできる準備
海外で働く準備は、日本にいる間にも進められます。資格の級を上げること、英語に慣れること、外国から来た仲間と働くことの3つは、今の職場でもできる準備です。
『いきなり海外はハードルが高い』という方も多いはずです。実は、国内でも海外につながる準備はたくさんあるんです。
- 2級や1級など、資格の級を上げて腕を証明しやすくする
- 担当した作業や車の種類を、英語で説明できるようにまとめる
- 外国から来た整備士が働く職場で、言葉や文化の違いに慣れる
- 働きたい国の公式情報を定期的に見直す

海外で見せられる「経験のまとめ」をつくる
国が変わると、日本の級の名前だけでは腕が伝わりにくくなります。そこで役立つのが、自分の経験を書き出したまとめです。
- 合格した資格の正式名称と、合格証書の年月
- 担当してきた作業(点検、車検、ブレーキの整備など)
- 扱ってきた車の種類(乗用車、大型車、二輪など)
- 働いた職場の種類と、働いた期間
- 上の内容を英語でも書いたもの
合格証書をなくしている場合は、早めに手続きしておくと安心です。手続きは合格証書・手帳の再発行で紹介しています。
工具を持っていきたい時は
長く使ってきた工具を、海外にも持っていきたいという方もいますよね。ただ、荷物として送る時の決まりや税金は、行き先の国によって違います。
送る前に、行き先の国の税関や、引っ越しを頼む会社に確かめておきましょう。
日本でも、特定技能の在留資格で働く外国人の整備士が増えています。出入国在留管理庁の公表では、特定技能1号の「自動車整備」で働く人は令和8年6月末の速報値で5,235人です。こうした職場は、言葉の違う仲間と働く経験を積む場にもなります。
資格を活かせる仕事の広がりは、自動車整備士の資格を活かせる仕事でも紹介しています。
今の職場で経験を積むのも、学校で上の級を目指すのも、どちらも立派な準備です。そのうえで、資格を活かせる職場や、外国の人と働ける職場を探してみたい方は、整備士の求人を比べてみると選択肢が広がりますよ。
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よくある質問
日本の自動車整備士の資格は海外でも使えますか?
日本の資格は、日本の法令にもとづく国家資格です。海外でどう扱われるかは国ごとに違うので、働きたい国の政府の公式情報で確かめましょう。
オーストラリアで自動車整備士として働けますか?
オーストラリア連邦政府のビザに関する法令では、職業の一覧に Motor Mechanic (General) が載っています。ただ、日本の資格の扱いや技能の評価が必要かどうかは、公式の情報で確かめる必要があります。
オーストラリアで自動車整備士として永住権を取れますか?
永住権につながるビザや条件は、この記事では公式の情報で確かめられていません。オーストラリアの内務省の公式サイトで最新の情報を確かめてみてください。
海外で働くには、英語はどのくらい必要ですか?
必要な言葉の力は、国やビザ、職場によって違います。働きたい国の政府の公式情報と、求人の条件で確かめてみてください。作業の名前を英語で言えるようにしておくと、どの国でも役立ちます。
海外で働くために、日本にいる間にできることはありますか?
資格の級を上げること、作業を英語で説明できるようにすること、外国から来た仲間と働く経験を積むことの3つは、日本にいる間にできる準備です。
まとめ
- 自動車整備士が海外で働く道はあるが、日本の資格がそのまま通じるわけではない
- 準備は「資格の扱い・言葉・在留の手続き」の順に調べる
- オーストラリアのビザの法令には Motor Mechanic (General) が載っている
- 日本の資格の扱いや永住権は、公式の情報で確かめる
- 資格の級を上げることや英語に慣れることは、国内でもできる準備





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