自動車整備士の求人の探し方|見るべき条件と失敗しない比べ方

自動車整備士の求人の探し方と比べ方を紹介する記事のアイキャッチ。整備工場の机で求人票を比べる手元

当サイトの記事は編集部が法令・国土交通省・厚生労働省などの公的機関の情報、業界団体の公開情報を調べて独自に執筆しています。記事内に整備士の求人・転職さがしのサービスへの案内(広告)を含みます。

自動車整備士の求人を見始めると、『どれも似たような条件に見えて、違いが分からない』と感じる方も多いはずです。給料や休みの書き方もバラバラで、比べにくいですよね。

結論から言うと、自動車整備士の求人は「給与の内訳」「休み」「資格支援」「扱う車」の4項目で並べると、違いがはっきり見えてきます。

この記事を読めば、求人の探し方と、求人票を比べる時のチェックの仕方が分かります。

目次

自動車整備士の求人はどこで探す?

先に結論

自動車整備士の求人は、ハローワーク、求人サイトや転職サービス、会社への直接応募の3つで探せます。整備の人手は足りていない状態が続いていて、求人の数は多い職種です。

『そもそも、どこで求人を探せばいいの?』という方のために、探し方を並べてみますね。

探し方向いている人気をつけたいこと
ハローワーク地元の整備工場を探したい人、職業訓練も考えている人求人票の書き方が会社ごとにまちまち
求人サイト・転職サービス多くの求人を並べて比べたい人、在職中の人条件の良い所だけ目立ちやすい
会社への直接応募働きたい職場が決まっている人募集していない時期もある

ハローワークで自動車整備士の求人を探す

ハローワークでは、地元の整備工場やガソリンスタンドの求人を探しやすいです。窓口で相談すれば、求人票に書かれていないことを会社に聞いてもらえる場合もあります。

離職中で、整備を一から学びたい方は職業訓練も選択肢になります。流れはハローワークの職業訓練で自動車整備を学ぶで紹介しています。

求人サイト・転職サービスを使う時のコツ

求人サイトや転職サービスは、たくさんの求人を一度に並べて見られるのが強みです。在職中で、平日に窓口へ行きにくい方にも使いやすいですね。

ただ、条件の良さが目立つ書き方の求人もあります。気になる求人は、後で紹介する4項目に書き出して比べてみてください。

「働きながら資格」「見習い」「中途採用」のような言葉で絞り込むと、自分に合う求人を見つけやすくなります。

整備士の募集は多い

国土交通省の資料では、自動車整備要員の有効求人倍率は令和5年度に4.99倍でした。全職種の1.17倍と比べると、整備士を探している職場がとても多いことが分かります。

『最近、整備士の求人広告をよく見かけるけど、そんなに足りないの?』と感じた方もいますよね。国土交通省の資料では、整備学校の入学者数が過去20年でほぼ半分になったことも挙げられています。

東京・大阪・福岡・沖縄・埼玉など地域で探す時

自動車整備士の求人を東京、大阪、福岡、沖縄、埼玉のように地域で探す方も多いです。地域で絞る時は、勤務地が1か所か、転勤があるかを求人票で確かめておきましょう。

特定技能の運用方針では、令和4年度の自動車整備分野の有効求人倍率は全国で4.72倍でした。地域の例として、埼玉県は4.87倍、愛知県は5.19倍と示されています。

地域で探す時に見ること確かめ方
勤務地が1か所か、複数の店舗を回るか求人票の勤務地欄
転勤や異動があるか求人票・面接
通勤に車が使えるか求人票の通勤欄
引っ越しを伴う場合の支援面接で聞く

求人票は4項目で比べる:給与の内訳・休み・資格支援・扱う車

ここでの結論

求人票は「給与の内訳」「休み」「資格支援」「扱う車」の4項目で並べると比べやすくなります。月給の総額だけで決めず、何が含まれているかまで見るのがコツです。

『月給が高い方がいいに決まってる』と思いがちですよね。ただ、整備士の求人は手当の付け方や休みの数え方が会社ごとに違うので、総額だけでは比べられないんです。

自動車整備士の求人票を給与の内訳・休み・資格支援・扱う車の4項目で比べるチェック表の図解
項目見る所確かめたいこと
給与の内訳基本給・資格手当・残業代・賞与月給に何が含まれているか
休み年間休日・休みの曜日・有給の扱い年間休日に有給が含まれているか
資格支援講習費用・受講日の扱い・合格後の手当働きながら資格を取りやすいか
扱う車メーカー・車種・大型車・二輪自分が伸ばしたい分野と合うか

給与の内訳:月給の中身を分けて見る

給与欄は、基本給と手当を分けて見てみてください。資格手当があるか、固定残業代が含まれていないかで、実際の手取りの感覚が変わります。

国土交通省の職場づくりのガイドラインでも、整備士資格手当や役職手当の支給が取組の例として挙げられています。資格を取った後にお給料がどう変わるかは、面接で聞いておくと安心です。

休み:年間休日と休みの曜日

整備の職場は、日曜・祝日や夜間に営業することもあります。厚生労働省の職業情報サイト(2021年時点の掲載)では、休日は交替制の週休二日制を採用する企業も多いと紹介されていました。

年間休日の数字に有給休暇が含まれているかどうかで、休みの実感は変わります。求人票の注記まで読んでみてください。

資格支援:働きながら資格を取れるか

資格を持っていない方や、2級・1級を目指したい方は、この項目が大事です。講習の費用を誰が出すか、講習の日が勤務の扱いになるかを確かめておきましょう。

働きながら資格を取る進め方は働きながら自動車整備士の資格を取るにはで紹介しています。

扱う車:どんな車を整備する職場か

ディーラーは主に自社メーカーの車、整備工場はいろいろなメーカーの車を扱うことが多いです。大型車や二輪を扱う職場もあります。

働く場所ごとの違いはディーラーと整備工場の自動車整備士の違いで詳しく紹介しています。

職場の種類主に扱う車・作業求人で見たいこと
ディーラー自社メーカーの車の点検・車検・修理メーカーの研修や資格支援
整備工場いろいろなメーカーの車の車検・修理認証工場か指定工場か
ガソリンスタンド点検や軽い整備、車検の受付整備の作業に入れるか
大型車を扱う工場トラックやバスの整備大型の運転免許の条件
二輪の販売店・工場バイクの点検・整備二輪の資格の支援

4項目を書き出して比べてみる

例えば、気になる求人が3つあったとします。4項目を表に書き出すと、こんなふうに違いが見えてきます。

項目求人1求人2求人3
給与の内訳資格手当あり・固定残業代なし手当の記載なし固定残業代込み
休み有給を除いた年間休日の記載あり有給込みの年間休日交替制の週休二日
資格支援講習費用の支援あり記載なし合格時の手当あり
扱う車いろいろなメーカーの乗用車自社メーカーの車トラック中心

表にすると、『月給は求人3が一番だけど、残業代込みなんだな』のように気づけます。空欄になった所が、面接で聞くべきポイントです。

求人票を比べる時のチェック
  • 基本給と資格手当が分けて書かれているか
  • 固定残業代が含まれているか
  • 年間休日に有給休暇が含まれているか
  • 講習費用の支援や受講日の扱いが書かれているか
  • 扱うメーカーや車種が書かれているか

給与欄は公的な統計と並べて見る

ここでの結論

賃金構造基本統計調査の「自動車整備・修理従事者」では、令和7年のきまって支給する現金給与額は339.5千円です。求人票の金額は、こうした公的な数字と並べると高いか低いかの見当がつきます。

『この求人の給料って高いの?』と迷った時は、公的な統計と並べてみるのがおすすめです。ただし、統計ごとに対象や数え方が違う点には気をつけてください。

賃金構造基本統計調査の数字

厚生労働省の令和7年賃金構造基本統計調査の「自動車整備・修理従事者」(一般労働者・企業規模10人以上)の数字です。資格の有無は問わない集計です。

項目令和7年 男女計
平均年齢40.6歳
きまって支給する現金給与額(月)339.5千円
所定内給与額(月)305.5千円
年間賞与その他特別給与額964.0千円

きまって支給する現金給与額を12倍して年間賞与を足すと、約503.8万円になります。これは当サイトで計算した目安で、厚生労働省がこの年収を公表しているわけではありません。

業界団体の調査の数字

JASPAの令和7年度の調査では、整備要員の平均年収(自家を除く)は4,428.9千円でした。給与、各種手当、賞与を含んだ数字です。

業態別では、専業・兼業の整備工場が4,015.2千円、ディーラーが5,351.2千円でした。賃金構造基本統計調査とは対象や定義が違うので、並べる時は別物として見てください。

年収のくわしい話は自動車整備士の年収・給料で紹介しています。

新卒・若手の求人は初任給の書き方も見る

国土交通省の高校訪問の結果では、高校側から「初任給が20万円を超えないと求人票を見てもらえない」という声が出ていました。初任給は、求人を選ぶ時に多くの人が最初に見る数字なんです。

ただ、初任給の金額だけでは、その後の上がり方は分かりません。資格を取った時の手当や、昇給の考え方も一緒に確かめておくと、入社後の見通しが立てやすくなりますよ。

求人票の金額と比べる時の注意

求人票の「月給」は、所定内の給与だけを書いている場合も、手当込みで書いている場合もあります。統計のどの数字と比べているのかをそろえて見てみてください。

未経験・無資格の求人はここを見る

ここでの結論

自動車整備士の未経験求人や無資格求人では、実務経験として認められる職場か、最初にどんな作業を任されるかを確かめるのが一番大事です。交換作業だけだと、受験資格の実務経験に数えられません。

『資格がないのに、整備士の求人に応募していいの?』と迷う方も多いはずです。

認証工場の人員の決まりは、整備に従事する従業員が2人以上で、整備士が従業員の4分の1以上などです。全員が資格者である必要はないので、無資格・未経験から入れる職場があるんです。

「整備士助手」「見習い」の求人の読み方

求人票では、未経験の人向けの募集が「整備士助手」や「見習い」と書かれていることがあります。仕事の中身は職場によって違うので、どんな作業から始めるかを聞いてみてください。

国土交通省の通達では、オイル、タイヤ、灯火装置、ワイパー・ブレードなどの交換作業だけの経験は、実務経験と認められません。アルバイトなど臨時で勤めているような作業経験も同じです。

よくある失敗

「未経験歓迎」の求人に入ったものの、交換作業だけが続いて受験資格の実務経験に数えられなかった、ということもあります。資格を目指すなら、点検や整備に関わる作業に入れるかを応募前に聞いておきましょう。

未経験・無資格の求人で確かめたいこと

確かめることなぜ大事か
認証工場など、実務経験が認められる職場か受験資格の実務経験になるか
最初に任される作業交換作業だけだと数えられない
実務経験証明書を書いてもらえるか受験の申込で証明書が必要
講習の支援働きながら資格を取りやすいか
運転免許の条件応募条件に入っていることがある

未経験からの進め方は未経験から自動車整備士になるにはで年代別に紹介しています。

自動車整備士の求人でよくある相談

ここでの結論

よくある相談は「求人の給料が上がっているのは本当?」「資格欄に整備士資格がない求人は大丈夫?」「年間休日の数え方」の3つです。どれも、求人票の書き方を読み解けば答えが見えてきます。

知恵袋には、自動車整備士の求人についての相談が多く寄せられています。よく読まれている相談を要約して答えてみますね。

相談1:整備士の給料が上がっているという広告は本当?

『求人広告で給料が上がっていると見かけるけど、本当ですか』という相談です。

JASPAの調査では、整備要員の平均年収(自家を除く)は令和2年度の3,963.0千円から令和7年度の4,428.9千円へと増えています。令和7年度は前年度より4.0%増えました。

一方で、賃金構造基本統計調査のきまって支給する現金給与額は、令和6年の348.5千円に対して令和7年は339.5千円でした。調査によって動きが違うので、ひとつの数字だけで判断しないのがおすすめです。

相談2:必要な資格の欄に整備士資格がない求人は大丈夫?

『整備士の求人なのに、必要な資格の欄に整備士資格が書かれていない』という相談です。

先ほどのとおり、認証工場の全員が資格者である必要はありません。資格不問の求人は、入社後に資格を取ることを前提にしている場合があります。

ただし、資格取得の支援があるか、どんな作業を任されるかは職場ごとに違います。面接で確かめておきましょう。

相談3:年間休日に有給が含まれている求人はきつい?

『年間休日の中に有給休暇の日数が含まれている求人は、実際どうなの?』という相談です。

年間休日に有給を含めて書いている場合、会社が決めた休みの日数は、その分少なくなります。他の求人と比べる時は、有給を除いた日数にそろえて比べてみてください。

忙しい時期や一日の流れは自動車整備士の一日の流れで紹介しています。

相談4:一番割がいいのは、どんな職場?

『整備士の働き先はいろいろあるけど、一番割がいいのはどこ?』という相談です。

令和7年賃金構造基本統計調査の「自動車整備・修理従事者」を企業規模別に見ると、きまって支給する現金給与額は次のとおりです。

企業規模きまって支給する現金給与額(月)年間賞与その他特別給与額平均年齢
1,000人以上361.8千円1,205.8千円37.6歳
100〜999人334.8千円966.8千円40.1歳
10〜99人323.8千円708.4千円44.4歳

規模の大きい会社ほど、賞与の差が大きく出ています。ただ、休みの数や資格支援、家からの近さも働きやすさに関わるので、お給料だけで決めずに4項目で比べてみてください。

応募から入社までの進め方

ここでの結論

応募の前に、求人を3〜5件ほど並べて4項目で比べてから選ぶと失敗しにくくなります。分からないことは面接で聞き、入社前に条件を書面で確かめましょう。

『気になる求人が見つかったら、すぐ応募していい?』と迷いますよね。少しだけ手間をかけると、入社後のズレを減らせます。

自動車整備士の求人を集めてから応募・入社を決めるまでの流れを示した図解
自動車整備士の求人に応募するまで
  1. ハローワークや求人サイトで気になる求人を集める
  2. 給与の内訳・休み・資格支援・扱う車の4項目で並べる
  3. 分からない所をメモして、面接で聞く
  4. 職場見学ができるなら、作業場の様子を見ておく
  5. 内定後、労働条件を書面で確かめてから入社を決める

職場見学で見ておきたいこと

職場見学ができるなら、ぜひ足を運んでみてください。求人票だけでは分からない雰囲気がつかめます。

職場見学で見ておくこと
  • 作業場が片付いていて、工具が整理されているか
  • 先輩が新人に作業を教えている様子があるか
  • 暑さや寒さへの対策がされているか
  • 休憩する場所があるか

面接では、例えばこんなふうに聞いてみるとよいでしょう。

「資格手当は、どの級でいくら付きますか?」
「講習に通う日は、出勤の扱いになりますか?」

履歴書の書き方は自動車整備士の資格の履歴書への書き方で紹介しています。

いくつかの求人を並べて比べたい方は、整備士向けの求人をまとめて見られるサービスを使うと効率よく探せます。今の職場で条件を相談してみる道も、もちろんありです。

整備士の求人・転職さがし(PR)

資格を活かせる職場を探すなら、整備士の求人も比べてみる

資格手当や資格取得の支援、扱う車の種類、休みの取り方は、職場によって大きく違います。地域や条件から整備士の求人を探して、今の自分に合う働き方を比べてみてください。

無料整備士の求人を探す

求人の条件・待遇は各求人票と応募先の案内でご確認ください。

職場を変える時の進め方は自動車整備士の転職でまとめています。

よくある質問

自動車整備士の求人はハローワークでも探せますか?

探せます。地元の整備工場やガソリンスタンドの求人を探しやすく、窓口で相談もできます。離職中で一から学びたい方は、職業訓練も選択肢になります。

無資格でも自動車整備士の求人に応募できますか?

応募できる求人はあります。認証工場の人員の決まりでは、全員が資格者である必要はありません。入社後に資格を取れるよう、支援の有無を確かめてみてください。

求人票の給料が高いかどうかは、どう判断すればいいですか?

賃金構造基本統計調査やJASPAの調査など、公的な数字と並べてみるのがおすすめです。統計ごとに対象や定義が違うので、何と比べているかをそろえて見てください。

働きながら資格を取れる求人は、どう見分ければいいですか?

求人票の福利厚生や待遇の欄に、講習費用の支援や資格手当が書かれているかを見てみてください。書かれていない時は、講習の日の扱いや、何年目で受験する人が多いかを面接で聞くと分かります。

自動車整備士の募集で、運転免許は必要ですか?

求人によります。厚生労働省の職業情報サイト(2021年時点の掲載)では、自動車の運転免許が必要とされることが多いと紹介されています。応募条件の欄で確かめてみてください。

まとめ

この記事の要点
  • 求人はハローワーク・求人サイト・直接応募の3つで探せる
  • 求人票は給与の内訳・休み・資格支援・扱う車の4項目で比べる
  • 給与欄は賃金構造基本統計調査などの公的な数字と並べて見る
  • 未経験・無資格の求人は、任される作業と資格支援を確かめる
  • 年間休日に有給が含まれているかで休みの実感が変わる
自動車整備士ガイド

自動車整備士ガイド 編集部

自動車整備士の資格の種類・受験資格・試験の日程と勉強法から、専門学校や働きながら資格を取る道、仕事内容・年収・求人の選び方までを、整備士を目指す人と働く人が自分で判断できるように整理している情報サイトです。 公式サイト

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

コメント

コメントする

目次