自動車整備士の専門学校の学費|かかるお金と負担を軽くする方法

自動車整備士の専門学校の学費と負担を軽くする方法を紹介する記事のアイキャッチ。電卓と書類が置かれた机

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自動車整備士の専門学校を考え始めると、『学費って全部でいくらかかるの?』と不安になりますよね。保護者の方なら、なおさら気になるところだと思います。

結論から言うと、自動車整備士の専門学校の学費は学校ごとに違うので、相場の数字よりも「何にいつかかるか」を3つの時期に分けて見る方が見通しが立ちます。そのうえで、修学支援新制度などの公的な支援が使えるかを確かめるのが近道です。

この記事では、学費のかかる時期ごとの中身と、負担を軽くする制度の調べ方をお伝えしますね。

目次

自動車整備士の専門学校の学費は?まず「何にかかるお金か」を知る

先に結論

私立の専門学校の学費は学校によって違い、公的な平均額は公表されていません。金額を比べる前に、入学金・授業料・実習費・教材費・試験の手数料など、何にかかるお金なのかを分けて見ましょう。

『自動車整備士の専門学校の費用って、相場はいくら?』と知りたい方は多いですよね。ただ、私立の専門学校の学費は学校ごとに決められていて、国などが公表している平均額はありません。

だからこそ、パンフレットの総額だけを見て比べるのは少し危ないんです。同じ「年間○○円」でも、含まれている物が学校によって違うことがあるからです。

お金の種類どんなお金か確かめる所
入学金入学する時に1回払うお金募集要項
授業料学科・実習の授業のお金。年ごとや前期・後期ごと募集要項
実習費・施設費実習場や設備の利用にかかるお金募集要項・学校案内
教材費・作業服・工具教科書、作業服、安全靴、自分で使う工具など入学前の案内
資格試験の手数料登録試験の学科、国への申請の手数料JASPA・国土交通省の案内
生活費通学の交通費、寮や下宿の費用学校の窓口

表のうち、上の4つは学校に払うお金です。資格試験の手数料と生活費は、学校の学費とは別にかかることが多いので、忘れずに入れておきましょう。

学費を見る時は「卒業までの総額」で考える

整備の専門学校は、二級課程なら修業年限2年以上、一級まで続けるなら4年の課程もあります。1年分の金額だけでなく、卒業までに何年分払うのかを掛け合わせて考えることが大切です。

専門学校の課程や年数は、自動車整備士の専門学校とはで詳しく紹介しています。

学費を3つの時期に分けて見る|入学時・在学中・資格試験

ここでの結論

学費は「入学時」「在学中」「資格試験」の3つの時期に分けると、いつ、どのくらいの準備が必要かが見えてきます。特に資格試験の手数料は、学費とは別に用意する物として覚えておきましょう。

『結局、いつお金が必要になるの?』という方のために、時期ごとに分けて見ていきますね。

自動車整備士の専門学校の学費を、入学時・在学中・資格試験の3つの時期に分けて整理した図解
時期主なお金準備のポイント
1. 入学時入学金、最初の授業料、教材・作業服など合格から納付までの期限が短いことも
2. 在学中毎年(または前期・後期)の授業料、実習費、生活費支援制度の申し込み時期を合わせる
3. 資格試験登録試験の学科の手数料、国への申請の手数料卒業前後に必要になる

1. 入学時にかかるお金

入学時は、入学金と最初の授業料、教科書や作業服などがまとめて必要になりやすい時期です。合格してから納付の期限までが短い学校もあるので、募集要項で日程を見ておきましょう。

教科書の例として、JASPA(日本自動車整備振興会連合会)が発行する教科書の定価が公表されています。

教科書(JASPA発行・新制度対応)定価
三級自動車整備士(総合)4,950円
二級自動車整備士(総合)5,500円
一級自動車整備士(総合)7,975円

学校によっては、こうした教科書代が授業料とは別に請求されることがあります。何が学費に含まれているかを、入学前の案内で確かめておきましょう。

2. 在学中にかかるお金

在学中は、授業料と実習費が毎年かかります。実習は通学が前提なので、交通費や、遠方なら寮・下宿の費用も考えておく必要があります。

公的な支援制度の多くは、在学中のお金を軽くするものです。申し込みの時期が決まっているので、入学前から調べておくと間に合いやすくなります。

例えば、家族でこんなふうに話し合ってみてください。

「授業料は年に1回払うの?それとも前期と後期に分けて払うの?」
「寮に入るなら、家賃と食費は毎月どのくらい見ておけばいい?」

こうした疑問を学校の窓口でひとつずつ聞いていくと、在学中に毎月・毎年いくら用意すればいいかがはっきりしてきます。アルバイトで生活費の一部をまかなうつもりなら、実習や課題の忙しさとの両立も聞いておくと安心です。

3. 資格試験にかかるお金

専門学校を卒業すると実技試験は免除されますが、学科試験は自分で受けます。JASPAの登録試験の学科の受験手数料は回によって違い、令和8年度の案内では次のとおりでした。

試験令和8年度第1回令和8年度第2回
学科(一級以外)7,200円(税込)12,500円(税込)
学科(一級)9,300円(税込)13,500円(税込)
実技14,000円(税込)18,000円(税込)

学科と実技の両方が免除になったら、国に全部免除の申請をします。国土交通省の案内では、全部免除の申請の手数料は2,450円です。

3つの時期で確かめること
  • 入学金と最初の授業料の納付期限はいつか
  • 教科書・作業服・工具が学費に含まれているか
  • 授業料は年1回払いか、前期・後期の分割か
  • 支援制度の申し込み時期はいつか
  • 卒業前後に受ける試験の回と手数料

学費が安い学校を探すなら?公立・夜間・講習という道

ここでの結論

学費の負担を抑えたいなら、公立の職業能力開発校、働きながら通う夜間課程、職場で働きながら受ける振興会の講習という道もあります。それぞれ通える条件が違うので、自分の状況に合うかを確かめましょう。

『自動車整備士の学校で、学費が安い所はないの?』と考える方もいますよね。学校ごとの比較はできませんが、費用の仕組みが違う道を紹介しますね。

道費用の特徴向いている人
公立の職業能力開発校授業料が公表され、免除制度がある例も定員の中で選考を受けられる人
夜間課程の学校日中に働いて収入を得ながら通える社会人、昼は仕事をしたい人
振興会の講習(二種養成施設)講習の受講料のみ。勤め先が負担することもすでに整備の職場で働いている人
整備の職場で実務経験を積む学校の学費はかからない(受験の手数料は必要)働きながら資格を取りたい人

公立の職業能力開発校の例

公立の例として、青森県の県立の高等技術専門校(自動車整備科)の公表内容を見てみますね。比べるためではなく、公立の費用のイメージをつかむための一例です。

項目公表されている内容
訓練期間2年
入校料5,650円
授業料年額118,800円
諸経費(令和6年度入校生実績)1年次約5.4万円、2年次約1.6万円
免除制度入校料・授業料の免除制度あり(条件あり)

ほかの都道府県でも、職業能力開発校に自動車整備の科を置いている例があります。地元の都道府県の案内で、募集の有無と費用を確かめてみてください。

夜間の学校の学費

夜間の学校は、日中に働きながら通えるのが大きな特長です。国土交通省の一種養成施設の一覧には、「二級自動車整備士コース(夜間課程)修業年限3年」の記載例があります。

夜間課程は昼間の課程より年数が長くなる例があるので、学費は「1年分×年数」で比べましょう。夜間の学校の探し方は自動車整備士の夜間学校で紹介しています。

振興会の講習の受講料

すでに整備の職場で働いている人は、各都道府県の自動車整備振興会の講習(二種養成施設)に通う道もあります。千葉県自動車整備振興会の令和8年度上期の例では、二級ガソリンが会員65,300円、会員外103,100円(税込・教科書代含む)でした。

講習は、受講する課程の修了日までに実務経験を満たしていることが条件です。学校とは対象が違うので、自分が当てはまるかを確かめておきましょう。

負担を軽くする公的な支援制度と、調べ方

ここでの結論

専門学校の学費には、文部科学省の修学支援新制度、厚生労働省の専門実践教育訓練給付金などの公的な支援があります。ただし、どれも「学校や講座が対象か」と「自分が条件に当てはまるか」の両方を確かめる必要があります。

『支援制度があるのは知っているけど、うちが使えるのか分からない』という方も多いはずです。ここでは制度ごとに、中身と調べ方をまとめますね。

高等教育の修学支援新制度(文部科学省)

大学・短大・高専・専門学校が対象の制度で、授業料・入学金の免除又は減額と、返還不要の給付型奨学金があります。ただし対象は国の確認を受けた学校(確認大学等)に限られます。

住民税非課税世帯(昼間制)の授業料等減免の上限額は、次のとおりです。

学校授業料(年)入学金
専門学校(私立)590,000円160,000円
専門学校(国公立)166,800円70,000円

住民税非課税世帯に準ずる世帯は、この2/3又は1/3が上限です。令和7年度からは、多子世帯(扶養する子供が3人以上)の学生は所得制限なく、国が定める一定額まで授業料・入学金が減免されます。

専門実践教育訓練給付金(厚生労働省)

主に雇用保険に入って働いていた人が、指定された講座を受ける時に使える制度です。令和6年10月以降に開講した講座では、教育訓練経費の50%(年間上限40万円)が受講中6か月ごとに支給されます。

資格を取って就職などをした場合は70%(年間上限56万円)まで、さらに賃金が上がった場合は80%(年間上限64万円)まで追加で支給されます。

対象者は、受講開始日までの雇用保険の被保険者期間が3年以上(初回は2年以上)などです。自動車整備士の養成課程が指定講座かどうかは、講座ごとに厚生労働省の「教育訓練給付制度 検索システム」で確かめる必要があります。

自動車整備士の専門学校で使える支援制度を調べる手順を示した図解
支援制度の調べ方
  • 志望校が修学支援新制度の対象校(確認大学等)かを学校に聞く
  • 世帯の条件に当てはまるかを、文部科学省の案内で確かめる
  • 社会人は、通いたい課程が教育訓練給付の指定講座かを検索システムで探す
  • 自分の雇用保険の加入期間をハローワークで確かめる
  • 公立校なら、入校料・授業料の免除制度の条件を募集要項で見る
申し込みの時期を逃さない

支援制度は、申し込みや手続きの時期が決まっています。入学してから調べると、最初の学費に間に合わないことも。出願を決めたら、同じタイミングで支援制度の窓口にも相談しておきましょう。

文部科学省の制度の全体は文部科学省「高等教育の修学支援新制度」で、教育訓練給付は厚生労働省「教育訓練給付制度」で確かめられます。

卒業後の働き方まで考えて、学費の見通しを立てる

ここでの結論

学費は、卒業後にどんな職場で働くかとセットで考えると判断しやすくなります。資格手当や、次の資格を取る支援がある職場を選べると、学んだことを収入につなげやすくなります。

『これだけ学費をかけて、ちゃんと元が取れるのかな』と考えるのは、とても自然なことです。ここでは、公的な統計をもとに見通しの立て方をお伝えしますね。

令和7年賃金構造基本統計調査の「自動車整備・修理従事者」では、きまって支給する現金給与額が月339.5千円でした。年間賞与その他特別給与額は964.0千円です。月の額を12倍して賞与を足すと、年収の目安は約503.8万円になります。

ただし、この数字は資格の有無を問わない、10人以上の事業所で働く人の平均です。職場や年齢、資格によって大きく変わるので、一つの目安として見てくださいね。

卒業後に確かめたいこと学費の見通しとの関係
資格手当があるか二級・一級を取った分が給料に反映されるか
次の資格を取る支援があるか講習費用や受験手数料を自分で払うかどうか
研修や教育の仕組み学校で学んだことを伸ばせるか
休みと残業長く続けられる働き方か

国土交通省のガイドラインでも、取組の例として「整備士資格手当や役職手当の支給」が挙げられています。手当の有無や金額は会社によって違うので、求人票で確かめましょう。

学校の紹介だけでなく、自分でも求人を見ておく

学校の就職支援を使う道も、自分で求人を探す道も、どちらも正当な選び方です。ただ、自分でも整備士の求人を見ておくと、資格手当や支援の相場感がつかめます。

社会人の方で、働きながら資格を取れる職場に移りたい方もいますよね。資格取得の支援がある職場を探したい方は、整備士の求人を比べてみると選択肢が広がりますよ。

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学校・講習・独学で資格を取る費用の違いは自動車整備士の資格取得にかかる費用で、学校の選び方は自動車整備士の学校の選び方で詳しく紹介しています。

学費について、よくある相談に答えます

ここでの結論

よく聞かれるのは「高い学費を払う価値があるか」「職業訓練校と専門学校のどちらがいいか」「工業高校から専門学校へ進むべきか」の3つです。どれも、目指す級と使える時間・お金から考えると答えが見えてきます。

学費については、知恵袋でも同じような相談が多く読まれています。閲覧の多いものを3つ選んで、要点をまとめて答えますね。

相談1:専門学校に高い学費を払ってまでなる仕事なの?

『整備士って、専門学校に高い学費を払ってなるほどの仕事?』という相談はよく読まれています。

専門学校の強みは、実務経験なしで受験資格がそろい、実技試験が免除になることです。一方で、整備の職場で働きながら資格を取る道もあり、学費をかけずに目指すこともできます。

国土交通省の資料では、自動車整備要員の有効求人倍率は令和5年度に4.99倍でした。整備士を求める職場は多いので、学校に行くかどうかは「早く二級を持って働き始めたいか」で考えてみてください。

相談2:職業訓練校と専門学校、どちらがいい?

『職業訓練校と専門学校、どっちで整備士を目指すべき?』という相談もあります。

公立の職業能力開発校は、費用を公表していて免除制度がある例もあります。一方で、定員が少ない例もあり、選考を受ける必要があります。

専門学校は、二級課程と一級課程を続けられる学校や、夜間課程を持つ学校など、選択肢の幅があります。費用と、目指す級の課程があるかの両方で比べましょう。職業訓練の流れはハローワークの職業訓練で自動車整備を学ぶで紹介しています。

相談3:工業高校から整備の専門学校に進むべき?

『中学生の息子が、高校卒業後に整備の専門学校に行きたいと言っている。高校は工業高校がいい?』という保護者の方の相談も読まれています。

高校の自動車科には、一種養成施設の三級課程を持つ例があります。高校で三級を目指し、そのあと専門学校で二級に進む道もあれば、普通科から専門学校の二級課程に入る道もあります。

学費の面では、進む道によって学校に通う年数が変わります。高校と専門学校の合計の年数と、それぞれで目指す級を家族で書き出してみてください。

よくある質問

自動車整備士の専門学校の学費の相場はいくらですか?

私立の専門学校の学費は学校ごとに違い、公的な平均額は公表されていません。入学金・授業料・実習費・教材費を分けて、卒業までの総額で比べることをおすすめします。

自動車整備士の専門学校で使える支援制度はありますか?

文部科学省の高等教育の修学支援新制度は、専門学校も対象です。ただし、学校が対象校(確認大学等)であることと、世帯の条件に当てはまることが必要です。社会人は、厚生労働省の専門実践教育訓練給付金が使える場合もあります。

学費のほかに、資格を取るのにかかるお金はありますか?

登録試験の学科の受験手数料や、国への全部免除の申請手数料(2,450円)がかかります。登録試験の手数料は回によって違い、令和8年度第2回の案内では学科(一級以外)12,500円(税込)でした。

夜間の学校は学費が安くなりますか?

夜間課程は日中に働きながら通えるのが特長ですが、年数が長くなる例もあります。国土交通省の一覧には修業年限3年の夜間課程の記載例があるので、「1年分×年数」の総額で比べましょう。

まとめ

この記事の要点
  • 私立の専門学校の学費は学校ごとに違い、公的な平均額は公表されていない
  • 学費は入学時・在学中・資格試験の3つの時期に分けて準備する
  • 公立の職業能力開発校、夜間課程、振興会の講習など、費用の仕組みが違う道もある
  • 修学支援新制度や専門実践教育訓練給付金は、学校・講座と自分の条件の両方を確かめる
  • 卒業後の資格手当や資格取得の支援まで考えると、学費の見通しが立てやすい
自動車整備士ガイド

自動車整備士ガイド 編集部

自動車整備士の資格の種類・受験資格・試験の日程と勉強法から、専門学校や働きながら資格を取る道、仕事内容・年収・求人の選び方までを、整備士を目指す人と働く人が自分で判断できるように整理している情報サイトです。 公式サイト

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