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2級を受けようと決めた時、まず気になるのが合格率ですよね。『9割受かるって聞いたけど、6割って話もある』と混乱している方も多いはずです。
結論から言うと、自動車整備士2級の合格率は、3月の回と10月の回で大きく違います。数字の差は試験の難しさというより、受ける人の顔ぶれの違いから読むと分かりやすくなります。
この記事では、公表されている合格率の読み方と、3級との違い、自分に合った準備の目安をお伝えしますね。
自動車整備士2級の合格率は?公表値で見てみよう
JASPAの公表では、令和7年度第2回(3月)の二級ガソリンの学科合格率は92.0%、第1回(10月)は61.9%でした。同じ二級ガソリンでも、回によって30ポイント以上の差があります。
自動車整備士2級の合格率として出てくる数字は、主にJASPA(日本自動車整備振興会連合会)が行う登録試験の結果です。登録試験に受かると、国の技能検定の試験が合格後2年間免除される仕組みなんです。
学科試験の合格率(第2回=3月)
まずは、受験者がとても多い3月の回の数字です。受験者・合格者・合格率の順に並べています。
| 種類 | 令和7年度第2回 | 令和6年度第2回 | 令和5年度第2回 |
|---|---|---|---|
| 二級ガソリン | 11,197人/10,298人/92.0% | 9,287人/8,001人/86.2% | 9,600人/8,331人/86.8% |
| 二級ジーゼル | 7,845人/7,442人/94.9% | 6,864人/6,471人/94.3% | 7,515人/7,017人/93.4% |
| 二級シャシ | 231人/215人/93.1% | 192人/182人/94.8% | 321人/276人/86.0% |
学科試験の合格率(第1回=10月)
次に、10月の回の数字です。こちらは二級二輪の学科も行われています。
| 種類 | 令和7年度第1回 | 令和6年度第1回 | 令和5年度第1回 |
|---|---|---|---|
| 二級ガソリン | 2,581人/1,597人/61.9% | 2,310人/1,383人/59.9% | 2,433人/1,492人/61.3% |
| 二級ジーゼル | 379人/222人/58.6% | 370人/185人/50.0% | 405人/230人/56.8% |
| 二級二輪 | 569人/456人/80.1% | 617人/494人/80.1% | 733人/572人/78.0% |
『どっちが本当の合格率なの?』と思いますよね。実は、どちらも本当の数字です。
ここからは、なぜこんなに差が出るのかを見ていきます。
国が自ら行う二級シャシの試験もある
登録試験とは別に、国土交通省が自ら技能検定の試験を行っている種目もあります。令和8年度に国が試験を行うのは、二級自動車シャシ整備士です。
国土交通省の公表では、令和6年度の二級シャシの学科は受験者10人・合格者6人で、合格率は60.0%でした。実技は受験者1人・合格者1人です。
受験者がとても少ないので、この数字は参考程度に見ておきましょう。二級シャシを受ける人の多くは、登録試験のほうを受けています。
合格率は回ごとに公表されます。最新の数字はJASPAの「試験結果(受験者及び合格者数等)」のページで確かめてみてください。
3月と10月で合格率が違うのはなぜ?受ける人の違いから読む
3月の回は10月の回より受験者が4倍以上多く、受ける人の準備の仕方も違うと考えられます。合格率は「誰が受けているか」で変わるので、自分と近い立場の人がどれくらい受かっているかを考えるのが大切です。
令和7年度の二級ガソリンを比べると、3月は11,197人、10月は2,581人が受けています。人数の規模がまるで違うんです。
受験者の内訳(養成施設の修了者かどうか)は、公表されている数字からは分かりません。ただ、登録試験を受ける人は、大きく3つの立場に分けられます。
登録試験を受ける3つの立場
登録試験の答案用紙には、受ける人の立場を記入する区分があります。その区分をもとに、立場ごとの特徴を表にしてみました。
| 立場(答案用紙の区分) | どんな人か | 試験までに学ぶ時間の目安 |
|---|---|---|
| 一種養成施設 | 自動車整備専門学校・職業能力開発校・高等学校などで、同じ種類の課程を修了して2年以内の人 | 二級課程は修業年限2年以上・教育時間1800時間 |
| 二種養成施設 | 自動車整備振興会の技術講習所の講習を修了して2年以内の人 | 二級課程は90時間以上(実行110時間程度)で6か月を超えない範囲 |
| その他 | 上の2つ以外の人、実技免除の期間(修了後2年間)を過ぎた人 | 自分で決める(独学など) |

一種養成施設は、実務経験のない人が2年以上かけて学ぶ学校です。二種養成施設は、働きながら半年ほどの講習を受ける場です。
同じ試験でも、立場によって準備にかけられる時間が大きく違うことが分かりますよね。どの立場の人が多い回かで、合格率が上下すると考えると納得しやすくなります。
講習の時期と試験の回の関係
二種養成施設の講習は、JASPAの説明では前期が4月から、後期が9月から始まります。養成課程は、登録試験の種類と実施時期に合わせて決められているそうです。
例えば千葉県自動車整備振興会の令和8年度上期の案内では、二級ガソリンの土曜コースが4月11日から9月12日まででした。講習を終えてから10月の学科に臨む、という流れが組まれていることが分かります。
働きながら受ける方は、自分の地域の講習がどの回の試験に合わせているかを、振興会で確かめてみてください。
数字の見方を立場ごとに整理する
『自分はどの数字を見ればいいの?』という方のために、立場ごとの見方をまとめてみました。
| 自分の立場 | 合格率の見方 | 準備の考え方 |
|---|---|---|
| 専門学校などで学んでいる | 学校の授業で学科を一通り学んでから受ける前提で数字を見る | 授業と過去問の復習を重ねる |
| 整備振興会の講習を受ける | 講習の時間は学校より短いので、高い数字を当てにしすぎない | 講習に加えて過去問で自習の時間をつくる |
| 講習を受けずに独学で受ける | 低いほうの回の数字も目安に入れておく | 学科の4分野をすべて自分で計画して学ぶ |
「2級は9割受かるから楽勝」と考えて準備を減らすと、思わぬ結果になることがあります。高い合格率は、時間をかけて学んだ人が多い回の数字かもしれない、と考えておくと安心です。
自動車整備士2級の難易度。合格基準から見る難しさ
2級の学科は40点満点で28点以上、さらに分野ごとに40%以上が必要です。合計点だけでなく、苦手分野を作らないことが2級の難しさのポイントなんです。
自動車整備士2級の難易度を考える時は、合格率と一緒に合格基準も見ておきましょう。どんな点の取り方が求められるかで、難しさの中身が分かります。
2級の学科の合格基準
令和7年度第1回の公表では、二級ガソリン・ジーゼル・二輪の合格基準は次のとおりでした。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 出題数と時間 | 40問・80分(四肢択一式) |
| 合計点 | 1問1点、40点満点に対し28点以上 |
| 分野ごとの条件 | エンジン(問題1〜15)・シャシ(16〜30)・整備機器等(31〜35)・法規(36〜40)のそれぞれで40%以上 |
つまり、7割の正解に加えて、どの分野でも4割を下回らないことが条件です。法規や整備機器等は5問ずつなので、2問を落とせない分野ということになります。
合格率が高い回でもつまずきやすい所
合格率が9割を超える回でも、落ちる人は一定数います。『みんな受かるなら大丈夫』と油断しやすい所を、試験の決まりから挙げてみますね。
- 法規の5問で2問を取れず、合計点は足りても不合格になる
- 計算問題に時間を使いすぎて、最後まで解き切れない
- 実務で慣れている作業の問題ほど、選択肢の細かい言い回しを読み落とす
- 過去問の答えの番号だけを覚えていて、初めて見る問題に対応できない
特に法規は、仕事の中で触れる機会が少ないという方も多いはずです。短い時間でも毎日少しずつ見ておくと、足切りの心配がぐっと減りますよ。
実技試験の合格率
実技は、登録試験の第1回の1月に行われ、二級ガソリンと二級ジーゼルが年度ごとに交互です。養成施設を修了した人は実技が免除されるので、自分で実技を受ける人の数は多くありません。
| 回 | 種目 | 受験者/合格者/合格率 |
|---|---|---|
| 令和7年度第1回 | 二級ジーゼル | 14人/6人/42.9% |
| 令和6年度第1回 | 二級ガソリン | 49人/20人/40.8% |
| 令和5年度第1回 | 二級ジーゼル | 9人/3人/33.3% |
実技の合格基準は「30点満点中18点以上の成績であって、かつ、各問題の配点に対して,それぞれ40%以上の成績」です。受験者が少ないので、1回の数字だけで難しさを決めつけないようにしてみてください。
- 学科の合計点だけでなく、分野ごとの条件を満たせるか
- 実技が免除になる立場か、自分で受ける立場か
- 受ける回の合格基準(合格発表の時に公表される)
- 自分と近い立場の人がどう準備しているか
3級との違い。2級は何が難しくなる?
3級と比べると、2級は問題数が増え、分野ごとの足切りが加わり、学ぶ内容も「初等知識」から「一般知識」に広がります。図面に関する知識も新しく加わります。
『3級に受かったけど、2級はどれくらい難しくなるの?』という方も多いはずです。試験の形と学ぶ内容を、3級と並べてみますね。
| 比べる点 | 3級(ガソリン・ジーゼル・シャシ・二輪) | 2級(ガソリン・ジーゼル・二輪) |
|---|---|---|
| 学科の出題数と時間 | 30問・60分 | 40問・80分 |
| 学科の合格基準(直近の公表値) | 30点満点で21点以上 | 40点満点で28点以上、かつ分野ごとに40%以上 |
| 学ぶ内容(国土交通省の科目) | 構造・機能などの「初等知識」 | 構造・機能などの「一般知識」と図面の初等知識 |
| 国土交通省の説明 | 自動車各装置の基本的な整備ができること | 自動車の一般的な整備ができること |
| 実技の合格基準 | 30点満点中18点以上 | 30点満点中18点以上、かつ各問題40%以上 |

3級の合格率と比べると
参考までに、3級の学科の合格率も並べておきます。令和7年度第2回(3月)の三級ガソリンは78.0%、三級シャシは75.0%、三級ジーゼルは67.5%でした。
| 種類 | 令和7年度第1回(10月) | 令和7年度第2回(3月) |
|---|---|---|
| 三級ガソリン | 69.2% | 78.0% |
| 二級ガソリン | 61.9% | 92.0% |
3月の回では、3級より2級のほうが合格率が高くなっています。『2級のほうが簡単なの?』と思ってしまいそうですが、これも受ける人の違いを考えると分かりやすいですよ。
2級を受ける人の多くは、3級に合格して実務経験を積んだ人や、学校で2年以上学んだ人です。土台がある人が受けている分、数字が高く出やすいと考えられます。
3級の難しさは3級自動車整備士の難易度と合格率、級ごとの比べ方は自動車整備士の資格の難易度と合格率で紹介しています。
2級に合格するための準備の目安
立場ごとに準備の仕方は違いますが、どの立場でも「過去問で分野ごとの点数を確かめる」ことが合格への近道です。講習を受けるか独学かで、自分で計画する部分の大きさが変わります。
合格率の見方が分かったら、次は自分の準備をどうするかですよね。立場ごとに、やっておきたいことを並べてみました。
- 3級合格後の実務経験が2年以上(学歴で短くなる場合あり)になる日を確かめる
- 整備振興会の講習を受けるか、独学で受けるかを決める
- 過去問を1回分解いて、分野ごとの点数を記録する
- 苦手な分野を教科書で確かめ、過去問を解き直す
- 本番と同じ80分で通して解く練習をする
過去問の使い方は2級自動車整備士の過去問で、分野ごとに紹介しています。講習の受け方は自動車整備士の講習とはが参考になります。
受験手数料も回ごとに確かめる
令和8年度の登録試験の案内では、第1回の学科(一級以外)は7,200円、実技は14,000円でした。第2回は学科(一級以外)12,500円、実技18,000円と、回ごとに違います(いずれも税込)。
納付した受験手数料は返金されないので、申し込む前に受ける回と種類をよく確かめておきましょう。
2級を取ったあとの働き方も考えておく
2級に受かると、分解整備を行う認証工場で必要な「1級か2級の整備士」にあたります。整備主任者を任されるなど、職場での役割も広がっていきます。
その先には1級もあります。1級を受けるには、2級(二級シャシを除く)に合格してから3年以上の実務経験などが必要なので、2級に受かった日がそのまま次の目標の数え始めになります。
一方で、今の職場では勉強の時間が取れない、資格を取っても役割が変わらない、と悩む方もいますよね。そんな時は、資格取得を支援してくれる職場や、2級を活かせる職場の求人を比べてみると選択肢が広がりますよ。
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自動車整備士2級の難易度についてよくある相談
質問サイトでよく見かける相談を、内容を要約して紹介します。
相談1「2級は100人中28人くらいしか受からないって本当?」
2級自動車整備士は相当難しく、100人受けても28人くらいしか受からないと聞いた、という相談です。JASPAの公表値を見る限り、令和5〜7年度の学科の合格率は、どの回でもそれより高い数字です。
例えば二級ガソリンの学科は、10月の回で59.9〜61.9%、3月の回で86.2〜92.0%でした。ただ、実技を自分で受ける人の合格率は、33.3〜42.9%と低めの年もあります。
どの数字を聞いたのかで印象は大きく変わります。学科と実技、どの回の数字かを確かめてから判断してみてください。
相談2「独学で受けた人の合格率は何%くらい?」
独学で2級を受けた場合の合格率を知りたい、という相談です。公表されている数字では、独学かどうかの内訳は分かりません。
独学の人は、学科の4分野をすべて自分で計画して学ぶことになります。合格率の高い回の数字だけを見ず、過去問で分野ごとに4割を超えているかを自分で確かめるのが確実です。
独学の進め方は自動車整備士は独学で取れる?で紹介しています。
相談3「ガソリンとディーゼル、難易度が低いのはどっち?」
2級のガソリンとジーゼルのどちらが難易度が低いか、という相談です。令和5〜7年度の合格率を見ると、3月の回はジーゼル、10月の回はガソリンのほうがいずれも高くなっています。
| 回 | 二級ガソリン | 二級ジーゼル |
|---|---|---|
| 令和7年度第2回(3月) | 92.0% | 94.9% |
| 令和7年度第1回(10月) | 61.9% | 58.6% |
回によって上下が入れ替わるので、合格率だけでどちらが簡単とは言い切れません。受ける人の顔ぶれの違いも、ここに表れていると考えられます。
「じゃあ、どっちを受ければいいんですか?」
「扱う車や働きたい職場に合わせて選ぶのがおすすめですよ。」
こんなふうに、合格率より仕事との相性で選ぶほうが、取ったあとに活かしやすくなります。
相談4「3級を取らずに2級は受けられる?」
車関係の仕事で2年以上働いているので、3級を飛ばして2級を受けたい、という相談です。働きながら受ける場合、2級の実務経験は3級に合格した日から数えるので、まず3級に合格する必要があります。
一方、一種養成施設の二級課程を修了した人は、3級がなくても2級を受けられます。詳しくは2級自動車整備士とはで紹介しています。
よくある質問
自動車整備士2級の合格率はどれくらいですか?
JASPAの公表では、令和7年度の二級ガソリンの学科は第2回(3月)が92.0%、第1回(10月)が61.9%でした。回によって大きく違います。
自動車整備士2級の難易度は高いですか?
合格率だけを見ると高い回もありますが、40点満点で28点以上に加えて、分野ごとに40%以上が必要です。苦手分野を作らない準備が求められます。
3級と2級では合格率はどちらが高いですか?
令和7年度第2回では、三級ガソリンが78.0%、二級ガソリンが92.0%でした。受ける人の準備の違いも影響していると考えられます。
1級の合格率はどれくらいですか?
令和7年度第2回の一級小型の筆記試験は、受験者3,756人・合格者1,878人で合格率50.0%でした。
まとめ
- 自動車整備士2級の学科合格率は、3月の回で9割前後、10月の回で6割前後と大きく違う
- 差の大きな理由は、受ける人の立場(一種・二種養成施設かその他か)の違いと考えられる
- 2級は40点満点で28点以上、かつ分野ごとに40%以上が必要
- 3級と比べると問題数が増え、分野ごとの足切りと図面の知識が加わる
- 合格率より、過去問で分野ごとの点数を確かめることが合格への近道





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