自動車整備士の資格の履歴書への書き方|正式名称と志望動機の例

自動車整備士の資格を履歴書に書く方法を紹介する記事のアイキャッチ。整備工場の机に置かれた履歴書とペン

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いざ履歴書を書こうとして、『整備士2級って、そのまま書いていいの?』と手が止まった方も多いはずです。志望動機の欄も、何を書けばいいか迷いますよね。

結論から言うと、自動車整備士の履歴書は合格証書に書かれた正式名称を、級と種類まで省略せずに書くのが基本です。志望動機は「整備で何をしてきたか・これから何をしたいか」を短くつなげば形になります。

この記事を読めば、資格欄の記入例と、立場別の志望動機の例文までそろいます。

目次

履歴書に書く自動車整備士の正式名称

先に結論

自動車整備士は、1つの資格名ではありません。自動車整備士技能検定規則で、級と種類ごとに名前が決まっています。履歴書には、その正式名称を書きましょう。

普段の会話では「2級持ってます」「3級ガソリン取った」で通じますよね。ただ、履歴書は会社に残る書類なので、略さずに書いたほうが伝わりやすいんです。

自動車整備士技能検定規則では、今の資格の種類が次のように決められています。

級正式名称(今の制度)
1級一級大型自動車整備士/一級小型自動車整備士/一級二輪自動車整備士
2級二級ガソリン自動車整備士/二級ジーゼル自動車整備士/二級自動車シャシ整備士/二級二輪自動車整備士
3級三級自動車シャシ整備士/三級自動車ガソリン・エンジン整備士/三級自動車ジーゼル・エンジン整備士/三級二輪自動車整備士
特殊自動車タイヤ整備士/自動車電気装置整備士/自動車車体整備士

よく見ると、法令の表記は「ディーゼル」ではなく「ジーゼル」なんです。正式名称で書くなら、ここも合格証書どおり「ジーゼル」にしておきましょう。

「自動車整備士2級」だけでは何が足りない?

『2級って書けば分かるでしょ』と思うかもしれません。でも、2級にはガソリン・ジーゼル・シャシ・二輪の4種類があります。

「2級をお持ちなんですね。ガソリンですか、ジーゼルですか?」
「ガソリンです。ジーゼルはこれから取りたいと考えています」

採用する側が知りたいのは、どの種類の車をどこまで整備できるかです。種類まで書いてあれば、面接で説明し直す手間も減りますよ。

呼び方そのものの違い(メカニック・整備士・エンジニアなど)は、自動車整備士の別名・呼び方で詳しく紹介しています。

自動車整備士の正式名称を履歴書で確かめる方法

いちばん確実なのは、手元の合格証書を見ることです。国の技能検定に合格すると、国土交通大臣から合格証書が交付されます。

その証書に書かれた資格名と年月を、そのまま写すのが安心です。合格証書の見方は自動車整備士の免許証(合格証書)とはで紹介しています。

資格欄は「級・種類・取得年月」の3つで書く

ここが大事

資格欄の1行は「取得年月」「級」「種類」の3つでできています。この3つがそろっていれば、読む側が迷いません。

自動車整備士の履歴書の書き方で迷うのは、ほとんどがこの3つのどれかです。年月は合格証書の日付、級と種類は正式名称から取ります。

なお、履歴書の資格欄について、国土交通省や日本自動車整備振興会連合会(JASPA)が決めた公式の記入例はありません。ここで紹介するのは、読みやすさを考えた一つの書き方です。

記入例を表で見てみる

取得年月資格欄に書く内容よくある略し方
合格証書の年月三級自動車ガソリン・エンジン整備士 合格3級ガソリン
合格証書の年月三級自動車シャシ整備士 合格3級シャシ
合格証書の年月二級ガソリン自動車整備士 合格2級ガソリン、2級整備士
合格証書の年月二級ジーゼル自動車整備士 合格2級ジーゼル、2級ディーゼル
合格証書の年月一級小型自動車整備士 合格1級整備士、1級小型
合格証書の年月自動車検査員 教習修了検査員

技能検定は「合格」する試験なので、語尾は「合格」でも「取得」でも意味は通じます。どちらにするかは、ほかの資格の書き方とそろえておくと読みやすいですね。

履歴書の資格欄を取得年月・級・種類の3つに分けて書く方法を示した図解

複数の種類を持っている時は古い順に並べる

2級ガソリンと2級ジーゼルの両方を持っている方もいますよね。その場合は、合格した年月の古い順に1行ずつ書いていくのが一般的です。

3級を持っていて2級にも合格している時は、3級を消す必要はありません。3級から2級へ順に取ってきた流れが、そのまま経験の証明にもなるんです。

資格欄を書く前に確かめること
  • 合格証書を手元に出して、資格名を一字ずつ確かめる
  • 「ジーゼル」「シャシ」など法令の表記になっているか見る
  • 年月の書き方(和暦か西暦か)を履歴書全体でそろえる
  • 運転免許も、免許証に書かれた種類の名前で書く
  • 講習の修了や特別教育の受講も、書ける物を洗い出す

整備士以外に書いておきたい資格

整備の仕事では、自動車の運転免許が求められることが多いです。厚生労働省の職業情報でも、自動車整備士には運転免許が必要とされることが多いと紹介されています。

ほかにも、次のような物は資格欄に書いておくと、できることが伝わりやすくなります。

  • 自動車検査員(地方運輸局長が行う教習の修了)
  • 電子制御装置整備の整備主任者等資格取得講習の修了
  • 電気自動車等の整備の業務に係る特別教育の受講

どの資格がどんな場面で役立つかは、自動車整備士と一緒に持っておきたい資格にまとめています。

こんな時どう書く?迷いやすい4つの場面

先に結論

迷った時は「国の合格証書が手元にあるか」で考えると整理しやすいです。証書があれば正式名称で、まだなら今の段階が分かるように書きます。

自動車整備士の履歴書の相談で多いのは、資格を取る途中や、取ってから時間がたったケースなんです。場面ごとに見ていきましょう。

登録試験に合格したけれど、まだ申請していない

日本自動車整備振興会連合会の登録試験に合格すると、対応する国の技能検定の試験が免除されます。ただ、国の合格証書をもらうには、運輸支局などへの申請が別にあるんです。

学科と実技の両方が免除になる人の申請は、随時受け付けられています。免除が使えるのは合格日から2年以内なので、早めに手続きしておきましょう。

申請前に履歴書を出すなら、「自動車整備技能登録試験 二級ガソリン 学科・実技 合格(技能検定は申請予定)」のように、今の段階が分かる書き方にしておくと誤解がありません。手続きの流れは両免申請・全免申請とはで紹介しています。

学校で勉強中・講習に通っている途中

まだ合格していない資格は、資格欄には書きません。そのかわり、「二級ガソリン自動車整備士 取得に向けて勉強中」と書き添える方法があります。

講習に通っているなら、志望動機や自己PRで「振興会の講習で二級ガソリンの課程を受講中」と書くのも一つの手です。頑張っている途中経過も、立派なアピールになりますよ。

何年も前に取って、ブランクがある

『昔取った資格だけど、書いていいのかな』と心配になりますよね。自動車整備士技能検定規則には、合格の有効期限や更新の決まりは見当たりません。

ですから、取ってから年数がたっていても、資格欄には書いてかまいません。ブランクが気になる方は、志望動機で「現場から離れていた間に変わった技術も学び直したい」と一言添えると前向きに伝わります。

合格証書をなくしてしまった場合の手続きは、合格証書・手帳の再発行で確かめてみてください。

令和9年1月からの資格の見直しはどう影響する?

令和9年1月1日から、自動車整備士の資格の種類が見直されます。たとえば二級ガソリンと二級ジーゼルは「二級自動車整備士(総合)」に、三級の4種類は「三級自動車整備士(総合)」にまとめられます。

今の資格を持っている人は、新しい資格に合格したものとみなされます。履歴書には、手元の合格証書に書かれた名前を書いておけば大丈夫です。

よくある失敗

「2級整備士」「3級」だけで済ませて、面接で種類を聞き直されるケースがよくあります。新しい資格名に勝手に書き換えるのも、合格証書と食い違うので避けておきましょう。

資格の種類の全体像は、自動車整備士の資格の種類で一覧にしています。

自動車整備士の志望動機の書き方と例文

先に結論

志望動機は「これまで」「その会社を選んだ理由」「入ってからやりたいこと」の3つを、この順でつなげば形になります。整備の経験は、具体的な作業名で書くのがコツです。

自動車整備士の履歴書の志望動機は、長く書けばいいわけではありません。欄が小さい履歴書なら、3〜5文くらいにまとめると読みやすいです。

志望動機を組み立てる4つの手順

志望動機の組み立て方
  1. これまでやってきた整備の作業を書き出す(車検、定期点検、タイヤ交換など)
  2. 応募先の求人票から、扱う車や仕事の中身を読み取る
  3. 自分の経験と応募先の仕事が重なる所を1つ選ぶ
  4. 入ってから取りたい資格や、任されたい仕事を一言で書く

ポイントは手順3です。「車が好き」だけだと、どの会社にも同じことが言えてしまうんです。

応募先が大型トラックを多く扱うのか、乗用車の車検が中心なのか。求人票のその一文に、自分の経験を合わせると、ぐっと具体的になります。

自動車整備士の志望動機を4つの手順で組み立てる流れを示した図解

例文1:専門学校から新卒で応募する場合

貴社の求人で、車検と点検の作業を先輩について一つずつ覚えられる体制があると知り、志望しました。学校では二級ガソリン自動車整備士の課程で、エンジンとブレーキの実習に力を入れてきました。入社後は、まず点検作業を正確にこなせるようになり、数年後には一級を目指したいと考えています。

出典:志望動機の例(新卒)

新卒の場合は、学校で力を入れた実習の名前を入れると具体的になります。好きな科目を聞かれた時も、その実習で何が面白かったかを話せるようにしておきましょう。

例文2:整備士として職場を変える場合

これまで整備工場で、乗用車の車検と一般整備を担当してきました。貴社は大型車の整備も手がけていると知り、扱える車の幅を広げたいと考えて志望しました。二級ガソリン自動車整備士の経験を活かしつつ、二級ジーゼル自動車整備士の取得にも挑戦したいです。

出典:志望動機の例(整備士からの転職)

整備士どうしの転職では、「何をしてきたか」がいちばんの武器です。担当した作業や車の種類を、遠慮せずに書いてみてください。転職の進め方そのものは自動車整備士の転職で紹介しています。

例文3:未経験から整備士を目指す場合

自分の車の点検を頼んだ時に、不具合の理由を分かりやすく説明してもらったことがきっかけで、整備の仕事に興味を持ちました。貴社が働きながら資格の取得を応援していると知り、志望しました。まずは三級自動車整備士の取得を目標に、基本の作業から確実に覚えていきます。

出典:志望動機の例(未経験)

未経験の方は、経験のかわりに「なぜ整備なのか」「どう学ぶつもりか」を書くのがコツです。資格をどう取っていくかを書けると、本気度が伝わりますよ。

例文4:整備士から別の業界へ移る場合

整備士として、部品の摩耗や破損を点検し、交換や修理をする仕事を続けてきました。その中で、部品そのものの品質や作りに関わりたいと考えるようになり、貴社を志望しました。整備で身につけた、細かな異常に気づく目と、手順どおり確実に作業する姿勢を活かしたいと考えています。

出典:志望動機の例(整備士から製造業へ)

別の業界へ移る時は、整備で身についた力を「相手の仕事の言葉」に置き換えるのが大事です。点検、手順、工具の扱いなどは、ものづくりの現場でも通じる力なんです。

例文を使う時の注意

例文はあくまで骨組みです。そのまま写すと、面接で深く聞かれた時に言葉が出てこないことも。自分の作業名や言葉に置き換えて使ってみてください。

自動車整備士の履歴書でよくある相談

先に結論

迷いがちなのは「いつの日付を書くか」「どの証書を書くか」「昔の資格を書いていいか」の3つです。基準はどれも、国の合格証書に何が書いてあるかです。

ここでは、実際によく寄せられる相談を、内容をまとめた形で紹介します。

相談1:学校を卒業して学科に受かった。取得日はいつ?

整備の学校を卒業し、その後の学科試験に合格した。履歴書の取得日は卒業の日なのか、試験の日なのか分からない、という相談です。

学校を修了すると、実技試験の免除を受けられます。学科にも合格したら、国の技能検定を申請して合格証書を受け取る流れです。

履歴書の取得年月は、その合格証書に書かれた年月を書いておけば迷いません。申請前なら、前の章のように「登録試験 合格(申請予定)」と分けて書きましょう。

相談2:学科と実技、2枚の合格証がある。どっちを書く?

手元に学科の合格証と実技の合格証の2枚があって、どちらを履歴書に書くのか分からない、という相談も多いです。

この2枚は、登録試験のそれぞれの試験に合格した証明であることが多いんです。資格として書くのは、国に申請して交付された技能検定の合格証書のほうです。

まだ国の合格証書を受け取っていない場合は、両方免除の申請を先に済ませておくのがおすすめです。

相談3:何十年も前の2級。ブランクがあっても書いていい?

ずいぶん前に2級を取ったものの、長く整備から離れている。それでも履歴書に書いていいのか、という相談です。

先ほど紹介したように、自動車整備士の合格には有効期限の決まりが見当たりません。資格欄に書いて大丈夫です。

「資格を取ってから、ずいぶん時間がたっていますね」
「はい。最近の電子制御の点検は、入社後に学び直したいと考えています」

面接では『最近の車は分からないのでは?』と思われることもあります。上の会話のように、学び直す気持ちを自分から伝えておくと印象が変わりますよ。

伝わる書き方
  • 二級ガソリン自動車整備士 合格(合格証書の年月)
  • 登録試験の段階なら、そうと分かるように書く
  • ブランクは志望動機で前向きに補う
誤解されやすい書き方
  • 「整備士2級」だけで種類がない
  • 学科合格だけなのに「取得」と書く
  • 新しい資格名に勝手に書き換える

書き終えたら、資格を活かせる職場も見比べてみる

先に結論

履歴書を書きながら、自分の資格と経験を棚卸しできたはずです。その一覧を手に、求人票の条件と照らし合わせると、応募先の選び方がぐっと楽になります。

資格欄と志望動機を書き終えると、『自分はこれができる』がはっきりしますよね。実はここが、職場を選び直すのにちょうどいいタイミングなんです。

求人票で確かめておきたいこと

応募前に求人票で見る所
  • 扱う車の種類(乗用車、大型車、二輪など)
  • 認証工場か指定工場か、車検をどこまで社内でするか
  • 資格の取得を支える仕組み(講習の受講、資格手当など)があるか
  • 必要な資格の級と種類(2級以上など)
  • 休みの取り方と、忙しい時期の働き方

資格手当や講習の支援は、会社によって違います。気になる所は募集要項や求人票で確かめて、分からなければ面接で聞いてみましょう。

求人票の読み方は自動車整備士の求人の探し方で詳しく紹介しています。

職場を比べる時の目安

今の状況向いている探し方履歴書で強調すること
学校を出て初めて働く教える仕組みがある職場を探す学校で力を入れた実習
3級を取って2級を目指したい講習に通いやすい職場を探すこれまでの作業と次の目標
2級を持っていて幅を広げたい扱う車の種類が違う職場を見る担当した作業と車の種類
未経験から始めたい資格取得を支える職場を探す整備を選んだ理由と学ぶ計画

もちろん、今の職場で経験を積み続けるのも立派な選択です。そのうえで、資格を活かせる職場や、働きながら資格を取れる職場をのぞいてみたい方は、整備士の求人を比べてみると選択肢が広がりますよ。

整備工場の作業場でリフトに上がった乗用車と工具ワゴンが並ぶ様子

整備士の求人・転職さがし(PR)

資格を活かせる職場を探すなら、整備士の求人も比べてみる

資格手当や資格取得の支援、扱う車の種類、休みの取り方は、職場によって大きく違います。地域や条件から整備士の求人を探して、今の自分に合う働き方を比べてみてください。

無料整備士の求人を探す

求人の条件・待遇は各求人票と応募先の案内でご確認ください。

よくある質問

自動車整備士の正式名称は履歴書にどう書けばいいですか?

合格証書に書かれた名前を、級と種類まで省略せずに書きます。たとえば2級なら「二級ガソリン自動車整備士」のように書きます。法令の表記は「ディーゼル」ではなく「ジーゼル」です。

履歴書には「合格」と「取得」のどちらを書きますか?

国や業界団体が決めた公式の記入例はありません。技能検定は合格する試験なので「合格」で書く人が多いですが、ほかの資格の書き方とそろえれば「取得」でも意味は通じます。

3級と2級の両方を持っている時は、両方書きますか?

両方書いてかまいません。合格した年月の古い順に並べると、3級から2級へ経験を重ねてきた流れが伝わります。

自動車整備士の志望動機は何文字くらいがいいですか?

履歴書の欄の大きさに合わせて、3〜5文くらいにまとめると読みやすいです。これまでの作業、応募先を選んだ理由、入ってからやりたいことの3つを入れてみてください。

令和9年からの新しい資格名で書き直す必要はありますか?

書き直す必要はありません。今の資格を持っている人は、新しい資格に合格したものとみなされます。履歴書には手元の合格証書の名前を書いておきましょう。

まとめ

この記事の要点
  • 資格欄は合格証書に書かれた正式名称を、級と種類まで書く
  • 1行は「取得年月・級・種類」の3つでできている
  • 登録試験だけの段階なら、そうと分かるように書き分ける
  • 合格に有効期限の決まりはなく、昔の資格も書いてよい
  • 志望動機は「これまで・選んだ理由・やりたいこと」の順でつなぐ
  • 書き終えた棚卸しを使って、求人票の条件も見比べてみる
自動車整備士ガイド

自動車整備士ガイド 編集部

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