3級自動車整備士の過去問の使い方|出る問題と解き方のコツ

自動車整備士3級の過去問の使い方を紹介する記事のアイキャッチ。問題用紙と電卓、教科書が置かれた机

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3級の試験が近づくと、『過去問ってどこにあるの?』『何回解けば受かるの?』と気になりますよね。本屋で探しても見つからず、困っている方も多いはずです。

結論から言うと、自動車整備士3級の過去問は、日本自動車整備振興会連合会(JASPA)のサイトで回ごとに公開されています。大事なのは、ただ解くだけでなく、3周に分けて目的を変えて回すことなんです。

この記事を読めば、過去問の探し方から、出る問題の傾向、解き方のコツまで分かります。

目次

自動車整備士3級の過去問はどこで見られる?

先に結論

3級の登録試験の過去問は、JASPAの「過去の問題と解答」ページで見られます。学科の問題と解答、実技の問題と留意事項が回ごとに掲載されています。

『本屋には置いていないし、どうやって手に入れるの?』という声はよく聞きます。実は、本屋で探すよりJASPAのサイトを見る方が早いんです。

JASPAの「過去の問題と解答」に何が載っているか

JASPAの公開ページでは、登録試験の過去問が次のように並んでいます。

載っている物中身使い道
学科の問題回ごとの問題用紙本番と同じ形で解く練習
学科の解答正解の一覧答え合わせ
実技の問題と留意事項実技試験の問題と注意点実技で何をするかの確認
答案用紙の見本マークシートの見本本番の記入方法に慣れる

掲載されている範囲は、平成16年度第1回から令和8年度第1回までです。令和8年度第1回(令和8年10月4日)の学科の問題と解答も、試験の翌日に公開されました。

過去の問題と解答(JASPA)

問い合わせには答えてもらえない

JASPAのページには、電話などによる試験問題の問い合わせには応じられないと書かれています。解き方が分からない問題は、教科書や講習の先生、職場の先輩に聞いてみましょう。

国土交通省のページとの違い

国土交通省にも「過去の試験問題及び解答」のページがあります。ただ、ここに載っているのは国が自ら行った試験(二級シャシ・電気装置・車体)の問題です。

国土交通省も、登録試験の問題は日整連のサイトを見るよう案内しています。3級の過去問を探すなら、JASPAのページが本命ですね。

3級の試験はどんな問題が出る?

ここでの結論

3級の学科は30問・60分の四肢択一です。部品の仕組みや点検の基本、工具や材料、計算、法規の問題が出ます。合格基準は直近の公表値で30点満点中21点以上です。

過去問を開く前に、試験の形を知っておくと解きやすくなります。JASPAの令和8年度の案内では、3級の学科は次のような形です。

項目3級の学科
問題の数30問
試験時間60分
形式四つの選択肢から一つを選ぶマークシート
合格基準(直近の公表値)30点満点中21点以上(1問1点)
持ち込める物計算機能だけの卓上計算機

問題用紙には「最も適切なもの、又は最も不適切なもの等を1つ選んで」と書かれています。適切な物を選ぶのか、不適切な物を選ぶのかを読み違えないことが大切です。

実際の自動車整備士3級の問題の例

令和8年度第1回の三級自動車ガソリン・エンジンを例に、出題された内容を並べてみます。

分野出題された内容の例
エンジン本体ピストン・リング、バルブ機構、マニホールド
潤滑・冷却オイル・ポンプ、冷却装置
燃料・吸排気燃料装置、三元触媒、ブローバイ・ガス還元装置
電気・電子スパーク・プラグ、スタータ、オルタネータ、センサ、トランジスタ・半導体
計算電気回路の計算、総排気量の計算
材料・工具ガソリンの性質、鉛バッテリ、非鉄金属、ドライバ
法規(最後の3問)前照灯の基準、自動車の高さの基準、道路運送車両の定義

こうして見ると、エンジンの話だけでなく、電気や計算、法規まで幅広く出ていますよね。

「3級基礎」の問題とは?

『自動車整備士3級基礎の問題って何?』と思った方もいるはずです。振興会の講習では、「三級基礎」と各種類の講習を組み合わせたコースがあります。

例えば千葉県自動車整備振興会の令和8年度上期の案内には、「三級基礎+三級ガソリン」のコースが載っています。基礎の部分で学ぶのは、どの種類にも共通する考え方です。

登録試験に「基礎」という別の試験があるわけではありません。電気の計算や材料、工具などの問題は、各種類の試験の中に入って出てくると考えておきましょう。

過去問は3周に分けて回すと点が伸びる

ここでの結論

過去問は「1周目は分野をつかむ」「2周目は間違えた理由を書く」「3周目は時間を計る」と目的を変えて回します。同じ問題を同じやり方で何周もするより、伸び方が違います。

『過去問を何回も解いているのに、点が伸びない』という方も多いですよね。それは、毎回同じ目的で解いているからかもしれません。

そこで、この記事では過去問を3周に分けて回す方法をおすすめします。

過去問を1周目は分野、2周目は理由、3周目は時間と目的を変えて回す流れの図解
周目的やること終わったかの目安
1周目分野をつかむ1回分を時間を気にせず解き、問題ごとに分野を書き込むどの分野が多いか言える
2周目間違えた理由を知る間違えた問題に「知らなかった」「読み違えた」「計算ミス」の印をつける間違いの理由を説明できる
3周目時間に慣れる60分を計って本番と同じように解く時間内に見直しまで終わる

1周目:点数より分野を見る

1周目は、点数を気にしなくて大丈夫です。問題を解いたら、余白に「エンジン」「電気」「計算」「法規」のように分野を書いておきましょう。

何回分か続けると、毎回出てくる分野と、たまにしか出ない分野が見えてきます。これが、教科書のどこを重点的に読むかの地図になるんです。

2周目:間違えた理由を3つに分ける

2周目は、間違えた問題の理由を分けていきます。理由によって、直し方が変わるからです。

間違えた理由例直し方
知らなかった三元触媒の働きを覚えていない教科書のその装置のページを読む
読み違えた不適切な物を選ぶ問題で適切な物を選んだ問題文の最後に丸をつけてから選ぶ
計算ミス総排気量の計算で単位を間違えた式と単位をノートに書いてから計算する
過去問で間違えた理由を知らなかった・読み違えた・計算ミスの3つに分け、それぞれの直し方を示した図解

「知らなかった」が多い分野は教科書へ、「読み違えた」が多い人は問題文の読み方を、「計算ミス」が多い人は計算の手順を見直します。

3周目:60分を計って解く

3周目は、本番と同じ60分で解きます。30問を60分なので、単純に割ると1問あたり2分です。

計算問題に時間をかけすぎて、最後の法規の問題が駆け足になる人もいます。分からない問題は印をつけて先に進み、最後に戻ってくる練習をしておきましょう。

3周目でできていたい状態
  • 60分以内に全問を解き終わる
  • 見直しの時間が少し残る
  • マークのずれがない
  • 印をつけた問題に戻る順番が決まっている

試験までの時期ごとの回し方

『3周もする時間があるかな』と不安な方もいますよね。試験までの時期に合わせて、どの周に力を入れるかを決めておくと迷いません。

時期力を入れる周やることの例
勉強を始めたばかり1周目古い回から順に解き、分野を書き込む
慣れてきた頃2周目間違えた問題だけを集めて、理由ごとに直す
試験の直前3周目新しい回を60分で解き、マークの練習もする

新しい回は、本番の形に近い練習用に残しておくのもひとつの手です。古い回で分野をつかみ、新しい回で仕上げる、という流れですね。

1回分を解く時の手順

1回分の過去問を解く時は、毎回同じ手順にしておくと、本番でも落ち着いて解けます。

過去問1回分の解き方
  1. 問題用紙と答案用紙の見本を印刷する
  2. 計算機能だけの電卓とHBの鉛筆を用意する
  3. 問題文の最後の「適切」「不適切」に丸をつけてから選ぶ
  4. 迷った問題には印をつけて先に進む
  5. 解答の一覧で答え合わせをして、間違いの理由を書く

答案用紙の見本を使ってマークまで練習しておくと、本番でのマークずれを防げます。JASPAのページに見本が載っているので、ぜひ使ってみてください。

過去問の解き方のコツ:分野別に見る

ここでの結論

3級の過去問は、分野ごとに解き方のコツがあります。仕組みの問題は図をイメージする、計算は式を書く、法規は数字と言葉をセットで覚える、が基本です。

ここからは、分野ごとの解き方のコツを紹介しますね。

仕組みの問題は「どこからどこへ」をイメージする

エンジンやシャシの仕組みの問題は、部品の名前だけを覚えても解けないことがあります。オイルや燃料、電気が「どこからどこへ流れるか」をイメージすると、選択肢の違いが見えてきます。

例えば潤滑装置なら、オイル・ポンプからどこを通ってエンジン各部に届くかを、教科書の図で一度なぞってみてください。

計算問題は式と単位を書く

3級でも、電気回路の計算や総排気量の計算が出ます。計算が苦手な方は、ここで点を落としがちですよね。

コツは、頭の中で計算せず、問題用紙に式と単位を書くことです。卓上計算機は計算機能だけの物なら持ち込めるので、本番と同じ電卓で練習しておきましょう。

法規は数字と言葉をセットで覚える

最後の数問は、保安基準や道路運送車両法から出ます。前照灯や自動車の高さなど、数字が出てくる問題が多いのが特徴です。

数字だけを覚えるより、「何の基準の数字か」をセットで覚えると、似た選択肢に惑わされにくくなります。法令の教材としては、JASPAが「法令教材(令和8年度版)」を出しています。

似た選択肢は「1か所の違い」を探す

四肢択一の問題では、4つの選択肢のうち2つがよく似ていることがあります。『どっちも正しく見える』と迷った経験がある方も多いはずです。

そんな時は、2つの文を並べて、違っている言葉を1か所だけ探してみてください。「増える」と「減る」、「前」と「後」のように、たった一語の違いで正誤が分かれていることがよくあります。

迷った時の見方確かめること
言葉が1か所だけ違うその言葉が教科書でどう書かれているか
数字が違う何の基準・何の単位の数字か
「必要」「不要」が違うどんな条件の時の話か

違いが見つかったら、そこが教科書のどのページの話かをメモしておきましょう。2周目の復習がぐっと楽になります。

よくある失敗

答えの番号だけを覚えてしまうと、選択肢の順番や言い回しが変わった時に迷います。過去問で点が取れても、「なぜその答えか」を説明できない問題は、まだ覚えきれていないと考えておきましょう。

実技の過去問も一度は目を通す

JASPAのページには、実技の問題と留意事項も載っています。実技は3問・30分で、合格基準は直近の公表値で30点満点中18点以上です。

講習や学校の修了で実技が免除になる人も、実技の問題を見ておくと、学科で問われる点検や測定のイメージがつかみやすくなります。

3級の過去問と問題集・教科書の組み合わせ方

ここでの結論

過去問は「何が出るか」を知る道具で、教科書は「なぜそうなるか」を知る道具です。問題集やアプリは、すき間時間の反復に向いています。3つを役割で使い分けましょう。

『自動車整備士3級の問題集も買った方がいい?』と迷う方も多いはずです。ここでは、それぞれの役割で分けて考えてみます。

教材役割向いている使い方
過去問(JASPAの公開)出る形と分野を知る3周に分けて回す
教科書(JASPA発行)仕組みと理由を知る間違えた分野のページを読む
市販の問題集分野ごとの反復苦手な分野だけ集中して解く
問題アプリすき間時間の反復通勤や休憩の時間に1問ずつ

JASPAの教科書には、「三級自動車ガソリン・エンジン」や「三級自動車シャシ」などの種類ごとの本があります。教科書の問い合わせ先は、最寄りの自動車整備振興会です。

教科書の選び方は自動車整備士の教科書・テキストの選び方で、アプリの使い方は自動車整備士の問題アプリの使い方で詳しく紹介しています。

新しい3級(総合)を受ける人は教材に注意

令和9年1月1日から、3級は「三級自動車整備士(総合)」と「三級自動車整備士(二輪)」に再編されます。JASPAの登録試験では、令和8年度第2回(学科は令和9年3月14日)から三級(総合)の学科が始まります。

JASPAは「【新制度対応】三級自動車整備士(総合)」の教科書も出しています。今の区分の過去問は、新しい区分の問題とまったく同じ形とは限らないので、どちらの区分を受けるかを先に決めておきましょう。

制度の見直しについては3級自動車整備士とはでも紹介しています。

過去問・教科書・問題集・アプリの役割の違いを並べた図解

3級の過去問についてよくある相談

ここでの結論

過去問でよく聞かれるのは「過去問だけで受かるか」「解説がなくて解き方が分からない」「何年分やればいいか」の3つです。どれも、教科書と組み合わせると解決しやすくなります。

3級の過去問について寄せられやすい相談を、3つ取り上げてお答えします。

相談1:過去問を頭に叩き込めば受かる?

『過去問を丸暗記すれば受かりますか?』という相談は本当に多いです。

過去問を何回も解くのは、とても良い勉強です。ただ、答えの番号だけを覚えると、言い回しや選択肢の並びが変わった時に迷ってしまいます。

2周目で間違いの理由を書き出し、教科書でその装置の仕組みを読んでおくと、初めて見る問題にも対応しやすくなります。

相談2:シャシの過去問の解き方が分からない

『解答は載っているけれど、解説がなくて解き方が分からない』という声もあります。JASPAのページには正解の一覧が載っていますが、問題ごとの解説はありません。

そんな時は、問題に出てくる部品の名前で教科書の索引を引いてみてください。ブレーキやステアリングの問題なら、教科書の図と照らし合わせると、選択肢のどこが違うかが見えてきます。

職場の先輩に「この問題、どう考えたらいいですか?」と聞くのも、とても良い方法です。実物を見せながら説明してもらえることもありますよ。

相談3:過去問は何年分やればいい?

『何年分やれば安心?』と気になりますよね。何年分から出る、という決まりは、この記事で確かめた公式の案内には書かれていません。

年数で決めるより、3周目で60分以内に解き終わり、間違いの理由を説明できる状態になっているかで判断するのがおすすめです。

勉強が続く環境づくりも大事

ここでの結論

過去問の勉強が続くかどうかは、職場の環境にも左右されます。先輩に聞ける、講習に通わせてもらえるといった環境があると、合格までの道のりがぐっと楽になります。

働きながら3級を目指す方は、勉強の時間を作るだけでも大変ですよね。『仕事で疲れて、過去問を開く気になれない』という日もあるはずです。

そんな時は、1日1問だけでも解く、休憩中にアプリで1問だけ見る、と量を小さくして続けてみてください。

勉強を続けやすい職場かを見るポイント
  • 先輩に解き方を聞ける雰囲気がある
  • 振興会の講習に通わせてもらえる
  • 試験の前に休みの相談ができる
  • 資格を取った後の手当や役割が決まっている

今の職場で先輩や講習の力を借りながら続けるのは、とても良い道です。一方で、整備の仕事が少なくて経験が積めない、資格を取っても評価されにくいと感じる方もいますよね。

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よくある質問

自動車整備士3級の過去問はどこで見られますか?

日本自動車整備振興会連合会(JASPA)のサイトの「過去の問題と解答」ページで見られます。学科の問題と解答、実技の問題と留意事項が回ごとに載っています。

自動車整備士三級の過去問に解説はありますか?

JASPAのページに載っているのは問題と正解の一覧で、問題ごとの解説はありません。教科書の該当ページや講習、職場の先輩の力を借りて理由を確かめましょう。

自動車整備士三級の問題は何問ですか?

JASPAの令和8年度の案内では、3級の学科は30問・60分の四肢択一です。合格基準は直近の公表値で30点満点中21点以上です。

自動車整備士3級の問題集は買った方がいいですか?

過去問と教科書だけでも勉強は進められます。苦手な分野だけをまとめて反復したい時や、分野ごとに整理された形で解きたい時に、市販の問題集を足すと使いやすいです。

過去問だけで合格できますか?

過去問は出る形と分野を知るのにとても役立ちます。ただ、答えの番号だけを覚えると言い回しが変わった時に迷うので、教科書で仕組みを確かめながら解くのがおすすめです。

まとめ

この記事の要点
  • 3級の過去問はJASPAの「過去の問題と解答」ページで見られる
  • 学科は30問・60分の四肢択一で、合格基準は直近の公表値で21点以上
  • 過去問は分野・理由・時間の3周に分けて回す
  • 計算は式と単位を書く、法規は数字と言葉をセットで覚える
  • 過去問は出る形、教科書は理由、問題集やアプリは反復と役割を分ける
自動車整備士ガイド

自動車整備士ガイド 編集部

自動車整備士の資格の種類・受験資格・試験の日程と勉強法から、専門学校や働きながら資格を取る道、仕事内容・年収・求人の選び方までを、整備士を目指す人と働く人が自分で判断できるように整理している情報サイトです。 公式サイト

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